東方 何でも屋
16連打で異世界へ
前書き
どもども、玉手箱です。今回から東方 何でも屋を書いていきたいと思います。処女作ゆえ、お見苦しい所もあると思いますが、温かく見てもらえると幸いです。
10月の某所。暦では秋のはずだが、未だにセミが耳障りな大合唱をしていた。俺はその見事な大合唱を嫌々聞きながら歩いていた。
「うへぇ〜、クソ暑い〜。」
今年はエルニーニョだか何だかで気温が高いらしく、茹だるような暑さが続いている。太陽さん自重して。なんやかんやで溶けかけながら家に着いた。俺は最近親元を離れて一人暮らしを始めた。と言っても週に12回は帰るわけなんだが、それ以外はこのマンションに1人で生活している。一人暮らしには丁度いい広さでトイレと風呂も完備な上に別、何より1万2000円という安さ。最初は事故物件かと疑ったぐらいだ。
「ただいまぁ〜。」
と誰もいなかった部屋に気だるい声が響いた。
「うわぁ、部屋の中も暑いじゃねーか。」
俺は部屋中の窓を片っ端から開けた。エアコンはある事にはあるんだが、電気代が怖いので使わない。びんぼーしょー。
「暑いよ〜。溶ける〜。」
俺が部屋の真ん中にあるテーブルにへばりつきながらアイスでも買ってこようかな?でもまたあんな暑い外に出るのは嫌だしなぁ等と考えていると
「すいませ〜ん宅配便で〜す。」
宅配業者の人がやってきた。こんな暑い中宅配のお仕事だなんて拷問としか考えられない。
ちなみに、宅急便と名乗っていいのはクロネコヤマトだけで、その他は宅配便と名乗らなければならない。オセロも一緒で普通はリバーシと呼ばなければならない。ちなみに、魔女の宅急便だが、あれは制作終盤でクロネコヤマトに宅急便はうちの商標登録だと言われクロネコヤマトがスポンサーになるという事で魔女の宅急便と言う名前で出来たらしい。
そんな話はどうでも良くて、俺は荷物にハンコとサインをして、荷物をテーブルの上に置いた。母の仕送りなら先週届いたし……暑中見舞い?
「って、よく見たら送り先知らないところだな。」
そんな怪しい荷物を俺は躊躇無く開けた。そこには目も疑うような物があった……!!
「…………ボタン?」
ボタンだった。四角い銀色の土台に赤く丸い形のボタンがついているスタンダードなボタン。よくクイズなどでも見かけるタイプだった。俺はそのボタンを手に取り360度隅々まで眺めた。しかし何処にも変わった様子はない。部屋が少し謎の空気に包まれる中、俺はボタンを押した。しんとした部屋にカチッという音だけが聞こえた。
「…………。」
ボタンを押した事によって何かが起きるのだろうか?そんな事を考えて少しばかり待ってみた。
しかし何も起こらない。
カチッ
しかし何も起こらない。
カチッ
しかし何も起こr
カチカチカチカチカチカチカチカチカチカチカチカチカチカチカチカチ
俺は高橋名人並の速さでボタンを押したものの何かが起きることは無かった。
「何なんだよこのボタンは……。」
俺は少し呆れながら、ボタンの入っていた箱の中を覗いた。すると箱の中に1枚の紙を見つけた。もしかしたらこの紙にこのボタンの事が書かれる筈だと思い、紙を読み始めた。
『やっほー、神様だよー♪』
俺はこの文字を見た瞬間にビリビリに破いて捨ててしまおうかと思ったが、思いを抑えて続きを読んだ。
『日常生活がつまらないと思っているそこのアナタ!!なんとこのボタンを押すと異世界へワープします!!コレで君もLet’sゼロから始める異世界生活!!』
「…………は?」
読んだせいで更に意味が分からなくなった気がしないでも無いし、聞き覚えのあるタイトルが書いてあったけど、整理すると……。
「え!?俺異世界に行くの!?」
そんな有り得ないことを言っていると俺の体が徐々に光りだした。
「な、なんだ!?体が光ってる!?」
まさかホントに異世界に?そんなことを考えながらチラッとさっきの紙を見ると、
『注意 ※異世界へ行く際は充分な準備をしてから行きましょう。死ぬ恐れがあります。』
「聞いてないんですけどぉ!?」
俺の体は眩い光を放ち消えた。部屋にはボタンだけがポツンと取り残されていた。
後書き
短いのか長いのかは分かりませんが、とりあえず、第1話(第0話になるのかな?)を書き終えることが出来ました。んーヤッタネ!駄文だとは思いますが、これからも末永く読んでいただけたら幸いです。それでは〜またね!
煙は月まで届かない
前書き
初投稿から早くも1ヶ月、時の流れに感動さえ感じ始める玉手箱でございます。今回もあたたか〜く読んでいただけると嬉しかです。
気が付くと、そこは見慣れた自分の部屋では無く長い竹が生い茂る竹林の中だった。ボタンを押したことにより、俺は何処に飛ばされたのかということは皆目見当もつかない。ここは異世界なのか?異世界だとしても、どのような場所なのか?などと、今考えても致し方のないことが、頭の中でグルグル回っていた。ただひとつ言えることは、生い茂った竹のおかげで、日差しが遮られて、涼しく、心地よいということだ。マジ軽井沢。
「とりあえず……どうしよう?」
この状況でオラは何をすれば良いってばよ?こんな時に何をすればいいのか全くもってわからない俺はとりあえず、携帯電話で救助を呼ぶことにした。
…………が、
「圏外ですよね分かります!!」
案の定、圏外だったわけで
「助けてぇ、ドラえもぉぉん!」
さながら、ジャイアンに殴られたか、0点をとって叱られたのび太の如く、そこに居ない猫型ロボットに助けを求める。
「ぬぼぉ〜……。」
小一時間ほど絶望していると、
カサカサカサッ
「ん?」
近くの茂みで物音がした。やばいよ、エンカウントだよエンカウント、モンスターとか出てきたら詰むぞ。ポケモン持ってないのに野生のポケモンと出くわしたら危ないって、オーキド博士言ってただろ、まったく。俺は、自分から動くのではなく、物音の正体が出てくるのを待った。
カサカサッ
「!?」
物音の正体を10文字以内で表すなら「超絶可愛い女の子」だった。
腰まである美しい白髪の髪、頭部には赤と白の大きな可愛いリボンがついている。目はルビーのような赤く、澄んだ色をしていた。服装は白いワイシャツに赤いもんぺ、更にそのもんぺには、お札が所々に貼ってあった。少し幼く見える顔立ちのわりに大人の雰囲気が感じられる。
「おい!お前、ここで何をしている。……???道に迷ったのか?…………………………何か言ってくれないとこちらも困るんだが……。」
彼女は俺に何かを問いかけている様だったが俺は全くと言っていいほど耳に入っていない。
「お前、もしかして外来人か?」
たしか、人と話す時はファーストコンタクトが大事だって、おじいちゃんが言ってた。←言ってない。
俺は超絶可愛い女の子に自分の気持ちをストレートに伝えることにした。
「お〜い、聞いてるのか〜?」
「結婚してください!!」
「張り倒すぞ。」
少年祈祷中…………
「……で?つまりは、訳も分からずここに来たと。」
「はい、詰まるところそう言う事です。」
「それは分かったんだが……何故あんなこと言ったんだ?」
「あんなこと?」
少しだけ頬が薄紅色になっている彼女に聞き返した。
「その……結婚が……どうのこうの…………。」
顔の色が薄紅色から、リンゴのような色になった彼女に対して、俺は胸を張ってさっきの発言の意図を説明した。
「まぁ、話せば長くなる…………。」
ゴクリッと彼女は身構えるようにつばを呑んだ。
「君が超絶可愛くて、ぜひ嫁に欲しかったからさ!!」
「はぁ!?な、何をいってるんだ!?別に……私は……可愛くなんか………。」
「君はアレだな。ウエディングドレスよりも白無垢が似合うかもな。」
「会話しなさい!!」
「それにしてもここはどこなんだ?」
「やっぱり貴方、外来人ね。ここは幻想郷よ。」
「幻想郷?」
「まぁ、詳しいことは博麗の巫女に会ってからにしましょう。」
「へぇ〜、巫女さんが居るのか。」
「この幻想郷を守っている博麗大結界を管理している巫女何だけど……。」
「なんだけど?」
「貧乏なの。」
「それ言う必要あります?」
後書き
話を考えるスピードが遅すぎて自分自身に悪い意味で恐怖を感じる……。そんな私ですが、応援していただけると嬉しいです。それでは、またね!!
夏色小径
前書き
バイオハザード7が怖すぎてやってる人が勇者にしか見えない。あ、どもども玉手箱です。やっとのことでの2話投稿です。ゆったり見てくださいぃ〜
俺が、彼女と一緒にお散歩デートをしていたら
「ただ博麗神社に向かってるだけだ!!」
「心の声を読まないでもらえます!?」
まぁ、捉え方には個人差がありますが……少し時間があるので、何か聞きたいことはないかと聞かれたので(聞きたいことだらけなのだが)少し質問してみた。それで分かったことが、彼女の名前が藤原妹紅だと言うこと。そしてなんと…………不死身だと言うこと!!!バァァン!!(驚きBGM)…………え?何?知ってる?……まぁたぁ〜。そして、彼女は蓬莱山輝夜と言う月から来た、これまた不死身の女性と頻繁に殺し合いをしているらしい。不死身同士の殺し合いなのだから、いつまでたっても終わらないのではないか?と思ったがあえて口には出さなかった。そうこうしている内に、目の前にそれなりに長い階段とその先に鳥居が見えた。
「ほえ〜、あれが?」
「そう、 あれが博麗神社。」
階段を上がり、赤い(正確には朱色)の鳥居をくぐると、思ってた以上に大きく、そして古いと思われる神社の拝殿であろう建物があった。その入口付近には小さな賽銭箱がちょこんと置いてあった。そして、建物の近くには大きな木が神社を見下ろすように立っていた。緑色の葉が綺麗な立派な木だ。この〜木何の木〜ケンタッキー♪………おっとこれは、今年の流行語大賞けっt
「ほら、突っ立ってないで行くよ。」
妹紅はそう言うとそそくさと本殿へと足を進めた。
「ちょっと〜置いてかないでぇ〜。」
俺はそう言いながら妹紅を追いかける。と言っても2m程しか離れてないのだが。妹紅が建物の前で「お〜い、いるか〜?」と巫女さんを呼んでいた。2,3分待ったが人がいる気配はなかった。待人 現れないでしょう
「このまま、ここで待つべきか……いや、一度、人里に……。」
妹紅がブツブツと何かを言っていたので、俺はその間に賽銭箱に賽銭を投げ込んだ。
「この位でいいかな?」
貧乏と聞いていたので、所持金から500円玉を2枚賽銭箱に入れた。すると、
「あら、お賽銭とはわかってくれるじゃない。」
ふと、聞きなれない声の方へ顔を向けるとそこには、これまた可愛い女の子が立っていた。まだ、10代半ば位に見える顔立ちで、身長は妹紅よりも、やや高い。少しブラウンがかった黒い目、肩の少し下まで伸びた艶のある黒髪の後ろには頭くらいの大きさの赤いリボンをしていた。赤を基調としたノースリーブの様な服装に、二の腕の中盤から手首の方まである、手首の方が広がった赤い袖。恐らく、巫女服なのだろう。脇出てるけど。
「霊夢、あんなに呼んだのに…まさか無視してたの?…………あ!お賽銭の音がしたから来たんだな!?」
「違うわよ!!蔵の片付けしてて、丁度終わった時にお賽銭の音が聞こえただけよ!!あんたは私がどんな風に見えてるのよ!!」
「貧乏巫女?」
「そうだけど!!間違ってないけど!!!」
俺はこの美少女2人の会話を聞きながら神社の構造を見ていた。拝殿あんのに本殿無くない?蔵もあんの?本殿なくない?巫女服ちょっと奇抜すぎない?本殿なk
「それで?何の用なのよ。まぁ、その男の事なんだと思うけど。見るからに外来人ね。」
「まぁ、そんな所だ。こいつを外の世界に返して欲しいんだ。」
巫女さんがこちらに顔を向けると少し面倒くさそうに
「博麗霊夢、幻想郷で結界を管理している巫女よ。よろしく。」
「俺は高神 結太、よろしく。」
「それじゃあ、高神君って呼ばせてもらうわね。」
「オウ」
俺が二つ返事でOKを出すと、霊夢は少し困った顔で話を切り出した。
「貴方を元の世界に帰すことなんだけど、すぐにってのは無理そうね。」
「ん?なんで?」
「紫って言う妖怪がいてね〜この幻想郷を作った妖怪なんだけど、帰るには紫の力が必要なのよ。」
「ソウナンダー」
「どうでもいい時に居るのに、大事な時にいないんだから、まったく。」
霊夢がそんな事を呟いていたが、俺は結界管理あたりで考えることやめた。
「どうしたものかしら…………。」
霊夢が考えていると
「なぁ、1度、人里に行ってみないか?」
妹紅のその一言により俺は人里と呼ばれる場所に行くことにした。即断即決即行動これ大事。俺と妹紅は霊夢にお礼を言うとデートの続き(当社比)をしながら人里へと向かった。
「??」
1人になった博麗の巫女は静かになった神社で何か気になったことがあったのか首を傾げていたのだった。
後書き
次の投稿は1ヶ月以内にします!!(謎の断言)
今回のお話はどうでしたか?え?面白くな?え?何?聞こえない。
兎にも角にも、温かく見守ってもらえると幸いです。それじゃあ〜またね!!