こちらサダハシ探偵事務所


 

こちらサダハシ探偵事務所1-1

「ッっ...!」
重かった視界が急に晴れ、目の前には煉瓦だたみの道の左右に市場が広がっていた...!
「...いやちょっとまて。ここどこだよ」
そう、広がっていたのは見も知らずの村。いや、この規模だと街と言った方が近いだろうか。
「えっと...俺って確か日本にいたよな?RPGの第7裏ステージでボスと戦ってて後一撃ってところで...ところで......ところで?」
ー 定橋 潤。高校1年。どこにでもいるひきこもり野郎。どうやら日本でごそごそやってる間に何かがおきて、異世界転生したらしい。その際の副作用だろう。何かあったかが思いだせない。
とりあえず、あまりの出来事につい口に出してしまったが、周りの人から見たらただのやばい人にしか見えない。とりあえず何か考えるか。といってもいきなり異世界転生って言われてもなぁ...ん...?
異世界転生。つまりは夢にまでみた異世界が目の前にある...
「異世界きたぁぁぁぁぁぁぁっっっッッ!」
つい10秒前に決めたことをいきなり破っていくスタイル。癖なのかわからんが、とりあえず良を産むことはないのはたしか。
「...あっ」
時すでにおそし。感じる視線は痛い子を見るような目ばかり。
・・・とりあえず見出し並みでも揃えますか...

こうして異世界生活の第一歩を踏み始めた...といいな。 
 

 
後書き
初めての方ははじめまして。いつもありがとうございますの人はとりあえずあとで連絡ください。松七五三 潤(まつしめ じゅん)です。ネーミングセンスについてはあとでお叱りを受けるとして、今回初めて小説にチャレンジしてみました。というのもある本から影響を受けて興味が湧いた次第です。そんな簡単に小説家になられてたまるかという話ですが、人間は行動力第一ですから仕方ないですね!()
まぁ冗談はこれくらいにして、これからどんどん連載していくつもりですができるだけラフなかんじで行こうと思ってます。今回の文中のように、人間生活を送っていく中でふふっと口ばしむようなそんなものを書いて行こうと思っております。このままいくと本文より後書きのほうが長いという非常事態が発生するのでこれくらいにしますが、気軽に読めるようなそんな文でいきたいと思っているのでなにとぞこんなやつをよろしくお願いしますm(_ _)m
さて次回ですが、服装を整えようとする潤ですが早速事件に巻き込まれてしまう...?!
お楽しみまでとは言いませんがとうか気長にお待ちくださいませ。

それではまた次回もよろしくお願いします! 

 

こちらサダハシ探偵事務所1-2

「らっしゃい」
商店街の一角、趣のある店に入ったが本当におもむきがあるだけで、ふぬけた店主が突っ伏しているだけの個人まりしというかた店だ。とりあえず、僕外国から来ましたオーラのある服を手にとってみる。というかここの異世界の人は日本という地名を知っているんだろうか。
「すいませんこれお願いしま」
「づっっzzz...」
「おい」
ーーーーーーーーーーーーーーーーー
「...ん?あ、客か。いつの間に。らっしゃい」
「30分前からいたんですが」
声をかけでも起きなかったので起きるまで揺さぶってみたらこの有様だ。
「えっと...。これお願いします」
「まぁそうカリカリするなって。3000リンスね。」
どうしょう。三時間くらい説教してやりたい。初見の相手にこの態度は...
「いや待て。おっちゃん今なんつった」
「だから、そうカリカリするな」
「そこじゃねぇ!その後だよ!」
「えっ、3000リンスつったけど」
そうだ、すっかりこの国のお金事情のことなんて考えてなかった。3000リンスというのはどれくらいの価値のものなんだろう。って言うかまず日本円って使えんのか?
「おっちやん、このお金って使える?」
「…ん?なんじゃこりゃ。初めて見るな。少なくともこの国じゃ使えねぇぜ。…どうりで見ない顔かと思ったら、お前さん外国人かい」
「ん、まぁな」
きっと日本のことなんて話しても余計にややこしくなるだけなので、とりあえずこのまま流しておくことに。でも、このままじゃ生活するにも行き詰まるだけだな。そういえば、なんとなくだがお腹も空いている。となると、日本から異世界に転生したのは食事前ってことか?…いや今考えるときりがないのでとりあえず…
「おーい、坊ちゃん、聞こえてるかい」
「っと済まない。ちょっと考え事してて」
「んなことより、お前さんお金ないんかい。財布見たけど見たことねぇものばっかだな。字も読めねぇや」
「あぁ…お金がな…って勝手に人の財布覗くんじゃねぇ!」
「どうだい兄ちゃん、明日一日留守番してくれたらいくらかはずむよ」
おっ、言ってることは説教ものだがいい面もあるな。このままじゃらちが明かないからお世話になろ…
「働かせてやるってんだ、売り上げの1割くらいでいいだろう?まぁ最もうちには滅多に客こねぇけどなっはっは!…っわかった、謝るから売り物を袋詰めしないでくれ!」
…古着屋で売って湧いた金でなんか食べるか...。

 
 

 
後書き
どうも、こんなバカな小説を気に入ってもらえる方がいてどう返したらいいのかわからない松七五三です。上げてからちょっとしか経ってないのに本当にありがとうございます。さて、僕はまだ試験というものがあるお年頃なので時々間隔が空きますが、まぁ最低週一で上げれればと思う次第でございます。それ以上あいたら失踪したとでも思っといてください…(笑)
本編の方はサダハシ君が洋服店で働こうというところまで来ましたが、そろそろ探偵要素を出さないと苦情が来そうなので次回あたりから出して行きたいところです。
それでは次回もよろしくお願いします 

 

こちらサダハシ探偵事務所1-3

結局その日は街を見つつ、夕食の買い出しに行くことに。
「この時期はまだ暑いわい。これでも被ってきぃや」
そんなことを言いながら店長に渡された帽子だが。はて、何かに似ている。なんだかどっかで見たことあるような、ないような...、、、ないような。
「ん?そんない帽子が気になるかい。昔、俺の親父がなくなって遺品整理してた時に見つかってなぁ。まぁ使えなくはなかったんでいざ被って見たら...」
「うわっかゆっ!なにこれ」
「んまぁそんな具合にひどくチクチクしてなぁ。それでも親父は仕事中はずっと被ってたんだわ」
気にしなければそこまでなのだが、人間気になるものを意識的に気にせずにいるのは、数学の動点pはなんで動くんだ、じっとしとけよと思うレベルで難しい。
とりあえずスーパーに向かうことに。しかし、ところどころ見た目が異なるが、おおもとは日本のものと一緒だ。店主は日本のお金を見たことないと言っていたが、もしかすると日本との関係があるのかもしれない。あっ、そういえばこの世界のパソコンとやらはあるのだろうか。ちらほら電気を使った家電を見るので、ぜひあってほしいところ。別に、稼ぐだけ稼いで買ったパソコンで家に引きこもりながらRPGをプレイしようとか、そういうわけではない。
そんなことを考えてるうちにスーパーとやらについた。やっぱり外観だけは日本のスーパーと一緒。店内は同じ目的で来たであろう人でごった返していた。特に驚くわけでもなく、多少異なるにしても日本人とほとんど似ている人々が、タイムセールで1分1秒を争うおばさま方のように食品をあさっていた。仕方ないので人をかき分けながら店長のメモを見ながら探っていくことに。
「えぇっと、まずはキャベツね。んっと...おっ、あったあっ…ぁっ…ぇ?」
…青い。外見は瓜二つだが、これでもかというほど青い。そういえば、よく見たら所々りんごが黄色かったり、チーズが緑だっらりする。あれか、この世界は気候が異なるから色も変わるってか。仕方ないのはわかるが、慣れるまではかなり時間がかかりそうだ。
その後、赤色の魚、橙色の人参を取りレジへ。あれ?人参は橙色であってるんだっけ?どうしよう、考えれば考えるほどめまいがしてくる。もう目線を下に下げないようにしよう。そう自分に言い聞かせてると...
「おらぁ!そこの女!俺の財布を勝手に奪ってるんじゃねぇ!」
「えぇ...!なんでここに財布が...?私がやったわけではないのですが...!」
「ウルセェ!奪ったことには変わりはねぇよ!今警察呼ぶからな!」
「...!!っ私ではないのですがっ...!」
いきなり暴言と自信げのない言葉が聞こえた。

 
 

 
後書き
どうも、パスワードを3秒で忘れる小説書きです。いゃここ3日間、パスワードを忘れて確認メールを送ったら何度やっても届かないということがおきまして。問い合わせるにしてもめんどくさ...他の人に申し訳ないと思い、なんとかログイン中のページを見つけ、今に至る所存でございます。
さて、私ごとではあるとですが、つったかたーもとい、ツイッターを始めました。もしよければぜひ。⤵︎あ、ツイッターのパスも忘れないようにしないと...。
https://mobile.twitter.com/home
さて、おはなしですがサダハシくんが事件にそうぐうするところまできましたまるここからほんばんですのでぜみとどけてやってくださいまる
それでは次回もよろしくお願いします! 

 

こちらサダハシ探偵事務所1-4

声のした方によると、小学生くらいの少女と、40ほどのおっさんが顔を真っ赤にして立っていた。
聞こえてきた罵声からして、少女がおっさんの財布をとったのだろう。にしても…
「あの子かわいいn」
おっといけない、俺がロリコンになるところだった。もし最後まで口にしていたら、完全に周りからやばい目で見られるところだっただろう。ちなみに、もうほぼ全部言っちゃっただろ、周りもなんとなくみてるぞとかそんなツッコミは受け付けていない。
…にしても、ロリコンかどうかは別として、あんな子が財布をとるだろうか。少女も何か言いたそうにしている。そんな中、おっさんはこれでもかというほど声をあげて少女に、何でこんなことしたんだだの、さっき買った財皮の皮がほどけた、どうしてくれんだなどと問いかけている。
「…っっううう…」
「いい加減答えろぉぉ!」
「お客さん、うるさいですよ!」
「うるせぇ!今はこっちの話だ。お前には関係ねぇ!」
そして男は怒りにまかせて、スーパーの店員に大根を投げ、その勢いで俺の帽子のつばに…
「かいいっぃぃ!」
第一声はかゆいだった。正直痛くはそんなにないが、今まで気にしないでいたのに帽子がずれて、かゆさが襲ってきた。思わず被り直す。
その時、はっと目が覚めた感覚に襲われた。まるで忘れていたことを思い出したような…そういえば、さっきっからなんか変な違和感が…っ!!
「すいません、ちょぉっといいですか?」
「また邪魔かっ!何度も言うがお前らには関係ねぇんだよ!」
「関係のある話なんで大丈夫っす」
「はぁぁ!?」
なぜか不思議と口が動いていく。
「おっさん、もしこの子が財布をとったとする。そしたらその財布どうするよ」
「なんか始まったよ...あぁバックかなんかに入れるんじゃないのか?ってかこいつがとったのは事実だからな?」
「そうだな。ところでお嬢ちゃん、バックはいつも右肩にかけてるのかい?」
正直こんなキザなこと言ってる自分を。しかし、ここで立ち去るとなぜか許せないプライドが引きつける。
少女は、涙じんだ声を細々とひねらせて…
「…っ、はっはい、左利きなので大抵は右肩に…」
「 …っあぁ!もう!うっとおしい!早くしてくれっ!あっ、ぁとなんとなく気になるからおっさんはやめてくれないか…」
「この状況で自分の老けのこと気にするかよ…。まぁいい、このお嬢ちゃんは右にカバンをかけていると言ったな。そしてこの今いる位置からして、おっちゃんはお嬢ちゃんに対して右からきたな?」
「…おっちゃん…あっあぁ、そうだが」
「おっちゃんがかけているバッグは、ショルダーバッグ。右肩にかけているということは、自然とバッグは左側に向く…。でも、よく考えてほしい。仮にお嬢ちゃんが対抗の人の財布を取ろうとすると、バッグに近いのは利き手と逆の右手。普通は自分の使いやすい手で取らないかい?しかも、もしそれが嘘であっても、バッグのに手が届くまでに体一個分の距離が必要。でも、お嬢ちゃんはまだそこまで腕は長くない。おかしいと思わないかい?」
「…!なっ、なんだい。俺が犯人だと言いたいのかい?そんなら、証拠見せろや。俺はがやったとかいう証拠を!」
「ん、いいだろう。さっきおっさん、お嬢ちゃんと言い合ってる時に、さっき買った財布の皮がほずれたっていってたな。あんた、買ったばっかりの財布がちょっと触っただけでほずれると思うか?相手を混乱させて、その隙に入れ替えてるんじゃないのかい?」
「っ…!!そんな無茶な話」
「もし証拠を出せというなら、今おっちゃんのジャージのポケット、左右にあるが非対称だよな。ちょっと右側の方に手を入れていいで」
「っくっそっ!」
まるでやり返すように途中で言葉を遮って、いつの間にかいなくなっていた野次馬を押して逃げようとした…が…
「署までご同行を」
途中話している間にスーパーの店員が読んだんだろう、警察がすでにそこにいた。って…
「若けぇ…」
お前も高校生だろと突っ込まれそうだが、警官だって俺と同じくらいの女。そういえば声スーパーの店員もそんな歳とってるようには思えないな…
おっさんは諦めたのか、そのまま女警官に連れられ署まで連れてかれた。てか、この世界にも警察ってもんが成り立ってるんだな。
…にしてもこの帽子…
「…っすっ、すいませんっ」
帽子をとって眺めようとすると、先ほどと同じく細々としながらも少し嬉しそうな少女の声が聞こえた。
 
 

 
後書き
どうも、どう話を持ってこうかなやみすぎて朝も起きれなかった小説書きです。朝は起きろよ、あとそのネタどっかで聞いたことあるぞなどというツッコミは受け付けておりません。
さて、今回ですが初めての事件遭遇と言うことで、まだ話の筋が成り立っていなかったこともあり、割と悩みながら書きました。少女のことをお嬢様ちゃんなどというのはあまり優れてない気がしますが、どうぞ、ご愛嬌とい言うことで…
次回からやっとタイトルと本文が合流しますのでぜひ(笑)
それでは、次回もよろしくお願いします! 

 

こちらサダハシ探偵事務所1-5

涙がかすみながらも、どことなく楽しげで嬉しそうな少女がこっちを見ていた。
「おっ、大丈夫かいお嬢ちゃん」
「あっ・・・ありがとうございます...」
正直に心の思いを言えない気持ち、よーーーくわかる。いやだってこの顔からして絶対まだいいたいいことあるじゃん。俺が小学校の時も同じような子が居たし、自分だってそんな時があった。しかし残念ながら、人の心を読み取るような、どこぞのラブコメのヒロインのような能力は持っていない。
「まぁ、なんか絡まれたら正直に言ったほうがいいぜ。んじゃまたな」
「は…はい、また...」
どうしよう、すんごい離れ難いんですが。とりあえず、こんな言葉を投げかけた以上言うこともないので、仕方なく離れることに。にしても...
「あの子すんごい可愛かったなぁ」
...もうロリコンでいいかな。

買うものも買ったし、もうそろそろ日が沈みそうなので、帰ることに。今まで見た道を見直しても、やっぱり日本とほぼ変わってないことがよくわかる。スーパー、カメラの現像をする店、食器屋、本当によく見るものばっかりだ。ただ、嫌な予感がするのは、写真の現像屋がある時点で、文化がそれくらいのものだと言うこと、つまりパソコンがまだ発明されてない文明かもしれないと言うことだ。商店街だからかもしれないが、家電などを売ってる店を見たことがない。もしかすると、家電というものがまだそこまで普及してないのではないだろうか。色々と頭によぎるが、まぁあとでおっちゃんに聞けば済む話か。
...にしても遠すぎる。スーパーから15分くらい歩いたのにやっと後もう少しというところだ。商店街があったり、発展してたりするのは一角だけで、残りの道は田畑と家くらいしかない。人によっては15分なんてあっという間かもしれないが、日曜日に暇さえあればゲームしてるやつにとっては、試験前に1日だけ勉強して、なんだ、こんなに範囲広いならもっと前からやればよかったと思うくらい辛い。まぁ、要するに自業自得なんですが。
「帰ったでぇ」
「おう、おかえり、どうだったい町は」
「あぁ、なんとなく元々住んでたところと似てたし、まぁ良かったんじゃないかな」
「もともと住んでたって...ニッポンとかいうところか。雰囲気が同じなんて変わったこともあるんだな」
「まぁ、詳しく言えば、向こうよりこっちの方が時代遅れなんだけどさ...。あ、そうだ。スーパーでなんか少女とおっさんが喧嘩しててさ、色々あって帽子かぶりなおしたらさはっとして、なんか普通に事件解いちゃったんだけどさ、おっちゃんなんかこの帽子のこと知らんかい?」
「あぁ説明してなかったっけか。その帽子、実は3代前からあってだなぁ、その3代前の人が警察で事件を解いてたそうな。んで、結構事件を解決してたから有名だったんだとよ。もしかするとその帽子に、その人の魂的なものがはいってるのかもな。実際親父もかぶった時、頭が良くなった気がするーみたいなこと言ってたからなぁ」
「ほぉ...ちなみにその親父は事件解いたりしてたのか?」
「いやぁ、古い布でできていて、あまりにもチクチクするってんで3秒くらいで捨ててたかな」
「もうしこし先代を大切にしろよ...」
にしても、一応異世界だけあって、なにか秘められたりするものなのか。正直かゆみも慣れてきたし、このまま被っててもいいか。



 
 

 
後書き
どうも、新しくiPadとキーボードを買って作業量が増えるかと思ったら語彙力の少なさゆえ、結局ほぼ同じになった小説書きでございます。でもめっちゃ便利なんで許せちゃうんです。
さて、iPadとともにキーボードデビューしたわけですが、指が滑って隣のキーを打つなど誤字脱字が余計に頻繁になると思うので見つけ次第、ご連絡いただけると幸いです。
さて、話は事件が解決し、そろそろ大きく一歩踏み入れるところまできました。一話一話が短いかつ、投稿ペースが遅いので怒られるかもと一瞬心配しましたが、よく考えなくてもこの話を待ってる人なんていないという結論に至りましたのでこのまま行かせていただきます(笑)
それでは次回もよろしくお願いします! 

 

こちらサダハシ探偵事務所1-7

泊まってけと言うので、もう一泊していくことに。
翌日、やっぱりぐっすり寝ているおっちゃんの枕元を一発けったが、それでも起きない鋼の精神をお持ちだったようなので、このまま出ることに。もう少しでもいいてもいいのだが、正直自分の精神が許さないので別の所を探すことに。着いた時はたまたま命拾いしたが、AくんとBくんが池の周りを全く速度で歩くような世界ではないので、何とか今日中には職場を見つけたいところ。バイトの張り紙でもみたら適当に入るか。
...いやちょっと待て。別にバイトしに異世界に来たわけじゃない。なぜ異世界に来たかと聞かれれば、記憶がないのでなんとも言い難いが、異世界の基本は冒険やら探検やらして魔王なるものを倒すことだろう。…でもこの世界に能力というものは存在するのだろうか。おっちゃんを見ていても、特に危機といった感じではなかったしなぁ。
やっぱバイトしかないのか、そんなことを思っていた時。
「あっ...あの...」
自信のない子の声。間違いなくこの声は...
「せ、先日はどうもありがとうございました...」
昨日八百屋でおっちゃんに絡まれてた子だ。何度も言うが、こんな可愛い子がいて良いのだろうか。ラブコメなんかを読んでいて、現実にこんな可愛い子いないわ、ていうかいてたまるかなんてことを思っていたが、意外といるものなのかなぁ。
「いいぃやぁ、そのぉ、、、まぁ何事もなくてよかったな。れ、礼はいいぜ。いや本当に大丈夫...」
いや本当に。だって俺なんもしてないじゃん。なんか、帽子被りなおしたら閃いただけだし。さすがに帽子被りなおして助けましたなんて、言い訳にもならない。
「...私を助けてくださった時の推理、とても素晴らしかったです。趣味で探偵小説を読んでいるのですが、推理をして犯人を問いただす...そんな光景がまさしく私の 頭の中にヒットしました。それで、もしよければ...」
とここで謎の間。典型的な場面だとは思うが、俺だったらすんなり言うんだけどなぁ。
「探偵事務所で雇っていただけませんか…」
まさかの謎の間からの意外な一言。いやまず俺無職だし。今からバイト始めようとか言ってるやつに雇えだなんてってその手があったかぁぁぁぁぁぁ!!
「その手があったかぁぁぁぁぁぁ!!」
もちろん口にも出していた。
「そうだ、悩む必要なんてなかったのか。自分が得意なことを職業にする、そんな一般常識なんで思いつかなかったんだろ!」
得意と言われるとただ帽子かぶり直してドヤ顔口調で喋るだけだが、この帽子が自分のものの分、間違いなんてないだろう。さあぁて、やることも決まった所だしさっさと事務所見つけない...!と...。
「...えぇ、と...また後日お伺いした方がよろしいですか…」
...異世界に来て1日。生きる道筋をおしえて、なんなら手伝ってくれる人が目の前にいると言うのに全く加減を知らない俺。俺を中心とした半径10メートルにはいつも通りの冷たぁい何かが。
「...あの、ちょっと署ご同行いいですか?」
「あっえっとあのっここに住所が書いてるのでお勤めが終わりましたら、是非いらしてくださぃー...!」
…積みゲー。 
 

 
後書き
どうも、IQ-3の小説書きでございます。
はい、今回ですが非常にわかりにくい内容だと思いますし、自分でも何言ってるか分からないので簡単に失礼します。
つまり、サダハシ君は1回盛り上がると抑えられないタイプで連れてかれましたが、ちゃんと道筋はつくってあるのでご安心を!笑
ちなみにですが最近読んで頂いてる方がたくさんいらっしゃいまして、主もバク転3回ぐらいの喜びがたまっております。次回からも頑張りますんでよろしければ...!
それでは次回もよろしくお願いします! 

 

こちらサダハシ探偵事務所1-6

「いい加減おきろやぁ!」
朝からやかましい気もするが、もはやこうでもしないと...
「んん〜あと少し...お客さん来たら今日は開店時間1時間遅めます〜言うといてくれ...」
「もう開店時間から2時間たってんだよ!まず、あんた今日出かけるんじゃないのかよ?!あと、起こしてる間窓からチラチラ見たけど誰も来んかったわ!」
「午後からだから大丈夫...すぴぃぃいぃぃ...」
そう、もうそろそろ挨拶がおはようからこんにちはに変わろうとしているころ。商店街を行き来し、買い物をしにきている人で賑わう中、うちの店だけが閉まっていた。
「おっそーだ!お客さんに言うことも言えてかつ、寝てられる方法あるじゃん!」
「...ん〜そりゃ、助かる...ん?え、ちょっと兄ちゃん布団運んで何やってるん...?」
「いやだって、てんちょーが店前で寝ながら、お客さんが来たら声かければ一石二鳥じゃん」
「...! ちょ、ちょ、ちょぉーとまったぁー!まさかこの私を出す気じゃないだろうね?いやうちには従業員2人しかいないんだから私なんだろうけどさ!えぇ...と、そ、そんなことしていいのかい?そんなことしたら給料半分減らすよってちょっと待て!この体勢は間違いなく階段から転げ落ちる!ていうか意図的に落とそうとしてるよね⁈わわわかった、わかったからその手を離せぇぇぇぇぇ!」
階段から見事に落ちて、スッキリ目覚めるこができたところで仕事を始めることにした。

「いてぇ...よく同じ人間相手にこんなことできるなぁ...」
「逆にあんなことされて怒らない人の方が少ないと思うんですが」
お店のシャッターを開けて開店準備を始めようとしているところ。店長が腰を抱えながら露店にするものを運んでいる。
「えぇっとこれで準備できたかな。特にこれといってやって欲しいけど、まぁ接客の基本のことはちゃんとやっといてね」
「来た瞬間に寝ていたヤツに言われたくないんですが」
「あの時は前日飲んでて、徹夜しちゃっただけなんだってば...んじゃ、昨日も言ったけど今日居ないからしっかりやってくれよ!...そういえばまだ名前聞いてなかったな...」
「今更かよ!いや人のこと言えないけれども!...っと、定橋潤。まぁバイトとかでコンビニ店員やってたから割と接客は得意だぜ」
「あるばいと?こんびに?また外の世界の言葉かい。名前もまた珍しいな。歴史上の人物にも似たような名前聞いたことないが。まぁ接客が得意なのは助かるわい」
歴史上にも日本人いないのか。おっちゃんが歴史をどれだけ知ってるかは定かではないが、これだけ文化を持ってきた日本人だったら、有名になっててもいいはず。
「そういや、おっちゃん名前なんていうんだ?」
「私かい?レナードっうもんだ。でも、名前で呼ばれるより兄ちゃんが呼んでる通りでいいよ。んじゃ行ってくるけど、やることちゃんとわかってるかい?あ、一応兄ちゃんしかいないから、店から離れたりしないでね」
「はいよ、わかったからおっちゃんがいるとなんか色々と疲れるんで早めに出てってもらいたいんですが」
「...本当容赦ないね。んじゃしっかりやってくれよー!」

「ただいま帰ったぞーい...って、へ?」
店の中には、つい昨日までとうってかわって店の雰囲気が変わり、それにつられて客も混雑とまではいかないが、普段ではあり得ないような風景だ。
「おー、おかえりー、あまりにも客来ないから色々とやったら、この様だぜ。感謝しろよ!」
「お、おう…」

5時間前…なにがすごいって、周りの店には人が入ってるのに、うちには入る目線すら感じない。接客してないのは楽だが、どう考えても恥ずかしい。せめて立ち見する人ぐらいはいてほしい。どうしようかなぁ。と、その時に目に入ったのは探偵帽子。さっき揉め事を解決した時、この帽子かぶり直したらパッと閃いたよな。…やってみるか。
「ってなわけで、なんか色々と思いのままに服やら帽子やらの場所移動したらこうなったぜ」
「へー、そりゃありがたいや。って別にお前さんに感謝することなんて一つもないんじゃ…」
店長の鋭いツッコミは無視するとして、やることもやったしそろそろ閉店だから店しまうか。
「んじゃ、だんだん人も引いて来たしそろそろ終わりでいいかい?」
「そうだな。んじゃ、ちょっと待っててな」
と言って、戻って来た時には封筒を手にしていた。
「ほい、約束通りの給料だ。10リンス…って言ってもわからないか。だいたい月給の分の1くらいだな」
月給の4分の1というと…だいたい1週間、10万くらいだろうか。ということは1リンス=1万って感じか。
「自分で言っておいてなんだが、申し訳ないなこんなもらっちゃって」
「いやいや、今日は久しぶりにと客が入ったからな。その分の謝礼も含めてるから」
「まぁそれならありがたくもらっとくか。でも、おっちゃんそんなんで生活大丈夫なのか?」
「心配いらんよ。息子が、何気に仕事に成功しててなぁ。月100リンスくらいこっちに来るからな、正直働かなくても生きてけるんだけどな!」
「今までの礼返せよ」

 
 

 
後書き
どうも、5分前にしまったものをどこにしまったか頻繁に忘れる小説書きです。きっと忘れやすいのは、社会に物が溢れすぎているからでしょうそうでしょう。
さて、物語は前々回くらいからタイトル回収するとか言いながら、全く進んでおりません。が、僕の未来予知が一時的にくるっただけですのでご安心を。まじめな話をすると、なっかなかネタが思いつかず、1章で打ち切りにしようかと考えたほどでございます。そんなことしたら周りから叩かれまくるのでしませんが。
次回は潤が、店を出て今度こそ探偵事務所を建てれるかくらいのところまで行けてたらと思います。まぁどうぞ気長にお待ちください。
それでは、次回もよろしくお願いがいします! 

 

こちらサダハシ探偵事務所1-8

「...で、なんで急に街中で叫んだんですか?」
俺の罪...なのかどうかはわからんが、一応街中で大声で叫んだとして軽犯罪となっている。牢獄行きになる程ではないようだが、今のこの状況では120%牢獄に入った方がマシである。
...いやだってこれから探偵目指そうとしようとしてる奴が、こうして尋問受けている。しかも現実ならありえないほどの美人警官とかいうやつの前で。なんなら手伝おうとしてた人の前で、街中の冷たい視線を感じながらここにきた。正直、穴があったら掘れるだけ掘って、そのまま土上にのっけて窒息死したい。
「...あ、そういえばあなた昨日ひったくっていた人に論破してましたよね?」
あらいゃだぁ、どこかで見たことあると思ってたら昨日おっさんを連行してった人じゃないですかやだー。まるで追い討ちをかけるようにはずかしめが広がる。
「えぇっと...まぁそんなこともしてましたね...」
「いやぁあのときは助かりました。ご存じないようですがあのひったくり犯、口だけは達者なんですよね。ほぼ間違いなく盗んでるのに、うまく言いかわすんですよ。ちょっと巡回してて、人だかりができていて一部始終推理を聞いてましたが、あの推理はなかなかのものでしたね」
おっ!何かぐちぐち言われるのかと思ってたけど、割りかといい評価。これに免じて逃がしてくれたりしないかな。
「そうでしたか。それは良かったです。俺もたまたまいたのですが、何か頭にはっと来るものがあって...でもあのとき警察の方がいて良かったですよ。俺走りについては手をこんでるんですが、あのおっさんの走り出しはマジでしたね。はじめから見守ってくださってタイミングが良かった...のか?あれ?はじめからいた?えじゃあ何で俺が割り込む前に入らなかったんですか?」
「あっえっと...どうせ捕まえたって無駄骨になるのと...推理が素晴らしく、聞き入っていたからです...かね?」
「...真相は?」
「...おいしいところを持っていきたかったんですっ」
「俺帰りますね」
「待ってください!まだ事情聴取が終わってないです!いやあの推理が素晴らしかったのは本当ですよ?!わかりました、謝るのでここにいてください!だっ、誰かー?!」
結局その日は帰らず仕舞いで、冷たい冷たい鉄の網の内側で2日目が終わった。
翌日、釈放手続き的なものをやった後、出られることに。
「行かないですし、行きたくもないですはい」
「だから昨日は申し訳無いって...それじゃ探偵のお仕事頑張るように!あもしあてがなかったらここで働いてもいいよ。というかここにいればだいぶ上の地位に入れると思うんだけどなあ」
「ちょっとなにいってるかわからないです。...最悪の場合は...ね?」
どうしよう。この世界の治安などはわからんが、安定して暮らせるか急に不安に。ただお世話になったところで働くのはあまり気が進まない。とりあえずあの子のところいった見るか。
「まぁそういうことで。あ、仕事あるので戻りますね」
そんな一言を口にして背を向け戻っていった。...しかしあの人は性格こそはなんとも言えないが、何で警察やってんのかレベルのかわいさだと思う。何度目かわからんが、本当にこんな人が現実にいて大丈夫なのだろうか。
っとそうだ、こんなところで油売ってないで、あの女の子のところに行かないと。確かこの紙に...
「あったった。えぇっとヒルトン町ソリッド地区...」
カササゴ112番地A...

いやどこだよ。 
 

 
後書き
どうも、気付いたら貯金無くなってる系男子の小説書きです。対してこれと使っていないのにどんどんなくなっていくんです。もしやこれは妖怪の以下略
次回から、やっと事務所設立のフラグ回収となります。こんな時間がかかるとは思っていませんでしたが、のんびり気ままにやっていれてるので社会も受け入れてくれるはずです。
ということで次回はそんな感じになりますー

それでは次回もよろしくお願いいたします!