舞い降りる大空


 

10年後の世界

沢田綱吉と白蘭 この二人の激しい戦いが今、決着を迎えようとしていた

白蘭「まったく 無意味な事してくれた!!あのおしゃぶり付きの人形は僕に最高のオモチャを与えてくれたのに!!」

綱吉「これ以上ユニを侮辱するな!白蘭おまえだけは許さない!!」

綱吉はXバーナーの構えをとり 白蘭は右手に炎を集中し 両者は炎を放出した

綱吉「うおおお!!」

白蘭「ああああああ!!」

白蘭は綱吉のXバーナーに応戦するも、綱吉の怒りの力は白蘭の想像を超え、押し負け 消し飛ばされてしまった

綱吉は力尽きて倒れそうになるが山本に支えられ、なんとか倒れずに済んだ

綱吉「この戦いはあまりにも多くの人が傷つきすぎたよ 本当に・ ・ 勝った意味なんてあったのかな・?」

獄寺「十代目」

コロネロ「あるに決まってんだろ コラ!!」

ラル「この声は・・・コロネロ!?」

コロネロ「待たせたな ラル」

聴き覚えのある声に振り向くと、そこには死んだはずのアルコバレーノ達がおしゃぶりから復活していた

リボーン「てめえーら おせーぞ」

スカル「うるせー こっちにはこっちの事情があるんだよリボーン!・・ センパイ」

アルコバレーノ達から知らされた話によると
ミルフィオーレファミリーによって殺された人達はみんな死んだ事事態がなくなるという事 ユニが自分のおしゃぶりに命の炎を灯す事で平和な未来へと導かれることをこの時ボンゴレ達は知ることになるのだった

風「彼女は命かけで永遠の平和を作ろうとしたのです」

リボーン「ユニのやつ…平和な過去に帰れるって言ってたもんな」

綱吉「・・・(ユニ)」

 綱吉は空を見上げて

綱吉(ありがとう)

入江「さあ 次は僕が君達の願いを叶える番だよ!」

綱吉達は過去に帰る決意をし みんなでボンゴレアジトへ帰っていくのであった
それから俺達はそれぞれ十年後の世界に帰る為に準備をしていたーそして当日を迎えた

綱吉達は元の時代に帰れることに喜び入江の作った装置の前に立つ

入江「世界を救ってくれてありがとう」

綱吉「入江さん・・・さようなら」

入江「それじゃあ タイムワープスタート!」

 綱吉達は光に包まれ過去へ戻って行った

 しかしこの時綱吉もリボーンも、設計者である入江も気づいていなかった 装置の配線の一本が切れていることに・・・

 たかが一本されど一本精密機械の配線一本がどんな影響を及ぼすのか、まだ誰も知らなかった

 

 

10年前の世界

綱吉達は10年前の世界に戻ると同時に、それぞれの家に飛ばされてしまう

沢田宅

奈々「あら?皆こんなところにいたの?静かだからツナの部屋にいるかと思ったわ」

ランボ・イーピン「「ママーン!」」

ランボとイーピンは泣きながら奈々に抱きついた

奈々「あらあらどうしたの!?二人共よっぽど寂しかったのね」

奈々「リボーンちゃんもおかえり」

リボーン「ただいまだぞ ママン」

奈々「そういえばツナはまだ部屋にいるの?」

リボーンは周りを見るが、綱吉の姿だけはいなかった


リボーン「ツナならみんなと一緒だぞ(何か妙だぞ 明日アルコバレーノ達を召集して話をしてみるか)」

奈々「あら そうなの買い物を頼もうかと思ったんだけど」

ビアンキ「買い物なら私が行ってくるわ」

奈々「あら じゃあお願いね ビアンキちゃん」


その日、ビアンキは奈々からお金を受けとると買い物しに向かうのであった

翌日

リボーン達は並盛中学校の屋上でアルコバレーノ達を召集した後、みんなで話し合っていた
リボーンは綱吉が行方不明の現状をアルコバレーノ達に説明をした

コロネロ「沢田がいない!?一体どうゆうことだ コラ!?」

風「落ち着いてください こんな時だからこそ冷静に話し合うのです」

そんな時だったアルコバレーノ達の話し合いに滅多に姿を現さないヴェルデが姿を現わす

風「珍しいですね あなたがここに現れるなんてどういう風の吹き回しですか?」

ヴェルデ「 沢田綱吉が行方不明だという噂が聞こえたのでね 科学者としては実に興味深い」

リボーンから説明を受けたヴェルデは興味津々に聞いていた

ヴェルデ「タイムワープ・・・面白い! 実に面白い! 過去と未来を行き来できるなどなんたる発明! ここにその装置がないのが非常に残念だ あれば私が研究したものを」

リボーン「おい 興奮するのは勝手だが さっさとお前の見解を言え」

ヴェルデ「失礼したね その装置は何らかの異常があったと考えるのが妥当だろうね
その場合、沢田綱吉の居場所が考えられるパターンは3つある」

ヴェルデはそう言って右手の三本指立てる

ヴェルデ「一つ目はこの世界のどこかに飛ばされているかもしれないというパターン」

ヴェルデ「まぁこれは根気強く探せば見つかるだろう この世界にいるのだからな」

ヴェルデ「二つ目は未来に取り残されているというパターン」

ヴェルデ「これも恐らく大丈夫だろう 未来にその入江やら私がいるのだ 装置を直して転送すればいいだけのことだ」

風「それで三つ目は?」

ヴェルデ「三つ目はこの可能性自体が限りなくゼロに近い」

スカル「一体なんなんだよ⁉︎」


ヴェルデ「三つ目は異世界に飛ばされているパターンだ」

コロネロ「 異世界だと!そんなことがありえるのか!?コラ」

マーモン「そんなデタラメな話信じると思ってるの?」

ヴェルデ「信じる信じないはお前たちの自由だ 私も異世界など科学者として認めたくはないが可能性が無い以上否定できない」

 異世界という言葉に皆 戸惑っていた

しかしこの時ヴェルデの言った可能性が的中しているなど誰も思わなかった 
 

 
後書き
感想やアイデアなどがありましたら是非お願いします 

 

異世界からの来訪者


ー天狼島ー

マカロフ「うむ 皆こうして戻って来られた じゃがグリモアハートにアクノロギアの襲来 予想外の事があまりにも多すぎた と言う訳で今回のS級魔導師昇格試験は中止とする」

ナツ グレイ ガジル エルフマン「何だとぉ~~!!」

ナツ「納得いかねーぞ!!じっちゃん」

グレイ「じーさん そりゃないぜ!」

ガジル「オレをS級にしやがれー!!!」

エルフマン「お前はそもそもレビィのパートナーだろうが!?」

マカロフから言い渡された「S級中止」と言う言葉に反応を示したナツ グレイ ガジル エルフマン達はマカロフにもう反発する

そんな時だった

空からまばゆい光が天狼島に目掛けて落ちていくとフェアリーテイルのメンバーは眩し過ぎるあまりしばらく目を開けていられなかった・・・・
目を開けると目の前には栗色のツンツン頭をした少年がいた

綱吉「いて!!」

フェアリーテイルのメンバー「!?」

綱吉(いてて・・・あれ俺どうしてたんだっけ・・・十年後の世界にいたはずなんだけど・・ あれ思い出せない ここどこ!?)

ミラ「大丈夫?」


綱吉「えっ?」

 綱吉が声を掛けてきた人を見ると銀髪で前髪を縛っている綺麗な女性がいた

綱吉(綺麗な人・・・)

 綱吉はその人に見惚れてしまっていた

ミラ「ねえ 大丈夫?」

綱吉「あっ はい! 大丈夫です!」

 ミラに声をかけられ我にかえった

ミラ「貴方、名前は?」

綱吉「沢田 綱吉っていいます」

ミラ「そうツナヨシ君ね 私はミラジェーン よろしくね」

綱吉「は、はい よろしくお願いします(なんでだろう すごい落ち着く)」

 彼女の笑顔を見てると何故か心が落ち着く、そんな気持ちになった 

 しかしそこに割込んでくる者がいた

ナツ「おいっ お前」

綱吉「いっ!?」

 綱吉は桜髪の少年に呼ばれてビクついてしまう

ミラ「ナツ 怖がらせちゃ駄目でしょ」

ルーシィ「そうよ いきなりそんな言い方されたら誰だって怖がるわよ!?」

ナツ「ぐ!?」

グレイ「しかしなミラちゃん 呑気に自己紹介してていいのかよ 素性も知らない奴に」

エルザ「グレイの言う通りだ まずはこの者が何の目的でここに来たか聞かなければならない」

綱吉「(そ、そうだっ)あ、あのすみませんっ ここは一体どこなんですか⁉︎」

エルザ「 知ってて来た訳ではないのか? ここは天狼島 『妖精の尻尾』の聖地だ」

綱吉「え!!島?」

フェアリーテイル「⁉︎」

 綱吉の叫びが響き渡っていく ・・その頃

マグノリアのどこかで旅をしていた者がいた

元真6弔花 雨のマーレリングの所持者で水色の長い髪をした少女 ブルーベルと元真6弔花 嵐のマーレリングの所持者で赤髪の男性 ザクロ 達二人は口喧嘩をしながら旅をしていた

ブルーベル「 ザクロのせいでまた迷子になっちゃったじゃん!」

ザクロ「バーロー オメエがあっちに行きてえって言ったから来たんだろうが!」

ブルーベル「にゅ! もう知らない ザクロのバーカー べー!」

ザクロ「待ちやがれ バーロー!」


ブルーベルはザクロに挑発した後、死ぬ気の炎で宙に浮かび上がり、飛んでいくとザクロは後を追うように飛んでいた 
 

 
後書き
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