思わぬところで出会った子猫達と幸せに


 

第一章

                思わぬところで出会った子猫達と幸せに
 ケイ=グリースカルフォルニア州でサラリーマンをしている彼は友人のボブ=ローズと共に今は山の中のランニングを共にして運動と自然の景色を共に楽しんでいた、グリースはダークブラウンの髪と青い目に面長の顔を持つ白人でローズはブロンドの髪と緑の目の白人である。二人共長身で健康的な身体つきだ。
 この日は暑く四十度に達し二人は走ることから歩くことに変えて熱中症に気をつけた、そんな中でだった。
「ニャ~~~」
「ウニャ~~~」
「ミャウ~~~」
「ニャウ~~~」
「猫の鳴き声だ」
「あっちか」
 二人は声がした方に行った、すると。
 そこに二匹のチャトラ、二匹の黒の合わせて四匹の子猫達がいた。そして子猫達の傍には黒い大きな猫がいた。
「フ~~~・・・・・・」
「母猫だな」
「一緒にいるか」
「子猫達は人懐っこいけれど」
「母猫の方は随分警戒しているね」
「暑いし母猫は怪我をしているし」
「すぐに保護してもらう」
 二人はこう話して持っていた携帯電話で知り合いの動物保護団体に連絡した、するとすぐにだった。
 団体のスタッフが来てまずは子猫達を保護して母猫も時間をかけてそうした、母猫は左目と尻尾を怪我していて。
 獣医に治療してもらった、子猫達も診察してもらってだった。
 グリースが全員家族に迎えた、子猫達はチャトラの二匹は雌でマリーとメリーと名付けられ黒の二匹の雄はロン、ゴンと名付けられた。
「それで母猫はサリーかい」
「そう名付けたんだ」
 グリースは自宅に来たローズに笑顔で話した。
「子猫達はすっかり僕にも妻にも懐いて」
「そしてサリーもだね」
「徐々にだけれどね」
 それでもというのだ。
「懐いてきているよ」
「それは何よりだね」
「そして一家で子猫達の子育てもしてるんだ」
「サリーと一緒にかい」
「そうだよ、怪我の治療も受けたし」
「これからはだね」
「皆で幸せに過ごすよ」
 サリー達を見つつ言った、見れば彼女は子猫達と五匹で仲良く寝ていた。その姿は幸せそのものだった。 

 

第二章

 グリースは後日ローズの家に案内された、するとローズの妻で夫と共に靴屋をやっているムーングレード真っ赤な長い髪の毛に黒い目で整った顔立ちの彼女がだ。
 グレーと黒の虎毛の模様の子猫を抱いていた、グレースはその猫を見てムーングレードに対して尋ねた。
「その子猫は」
「アンディー、雄なのよ」
「ニャア~~~」
「実はこの前ムーングレードの実家に帰った帰りに保護したんだ」 
 ローズも言ってきた。
「ガソリンスタンドのガソリン溜まりのところで弱っていてね」
「それでなんだ」
「保護してだよ」
「家族にしたんだ」
「母猫に見捨てられたらしくて弱りきっていたけれど」
 それがというのだ。
「妻がずっと寄り添って育って」
「今は元気みたいだね」
「うん、それでね」
「ワン」
 ここでだ、彼等のところにだ。
 黒く大きな雄犬が来た、するとアンディーは。
 ムーングレードの手の中から犬のところに行って彼に頭を何度も摺り寄せてきた、犬もその彼を見て温かい目でいる。
「ベンともだよ」
「仲良くなったんだね」
「僕達が両親でね」
 そしてというのだ。
「ベンをお兄さんみたいにだよ」
「慕ってるんだね、しかし」
 ここでグリースはこんなことを言った。
「お互い子猫を保護して」
「よかったね」
「命を救って家族を迎えられて」
「これ以上いいことはないね」
「そうだね」
 二人で笑顔で話した、グリースはローズ一家の家では犬と遊ぶ子猫を見てだった。
 自宅に戻ると母猫達に寄り添っている子猫達を見た、そうして自然と心からの笑顔を浮かべたのだった。


思わぬところで出会った子猫達を幸せに   完


                   2023・8・17