夜に車の中にいた犬
第一章
夜に車の中にいた犬
サウスカロライナ州で農業を営んでいるレナ=バートン長いブロンドの髪の毛に青い目の陽気な顔立ちの背の高い彼女は明日の仕事の準備で家のガレージに行った、夕食後そうしたが。
すぐに家の中に戻って夫のテンボ黒い紙と目で濃い髭の大柄な彼に言った。
「車のドア開いたままで」
「そうだったのか」
「そこに犬が入っていたのよ」
「迷い犬か?」
「いや、野良犬みたいよ」
こう夫に話した。
「首輪なかったから」
「野良犬か」
「灯り点けたらいたのよ」
ガレージのというのだ。
「これが」
「どんな子だい?」
「来て見てみる?」
「それじゃあ」
夫は妻の言葉に頷いた、そうしてだった。
妻に連れられてガレージに行くとだ。
その犬がいた、犬は今は車から出ていてガレージの隅にいるが。
「クゥン」
「これはな」
「ちょっと酷いわね」
「毛がぼろぼろじゃないか」
黒い毛で白い部分もあり顔は茶色く垂れ耳の大型犬だ、その毛があちこち禿げていて足で身体を休みなく搔いている。
「感染症か?」
「そうみたいね」
「だったらな」
それならと言うのだった。
「頼ってきたし一晩泊めて」
「そうしてね」
「病院に連れて行って診てもらって」
「それからは」
「考えるか」
こう妻に言った、そしてその日はガレージで一泊させた、夫婦は翌朝起きるとすぐに犬とのところに行ったが。
ガレージに入るとだ、犬の方から二人のところに来た。
「クゥン」
「俺達を頼ってるな」
「そうね」
妻は夫の言葉にまさにと頷いた。
「それがわかるわ」
「そうだな」
「ええ、それじゃあね」
「獣医さんのところに連れて行こう」
「病院が開く時間になればね」
「そうしよう」
夫婦で話してだった。
実際に犬を動物病院に連れて行くと獣医に言われた。
「感染症でなく蚤ですね」
「蚤に噛まれて」
「それでなのね」
「毛が禿げて身体も痒くなっています」
こう夫婦に話した。
「そうなっています、ですから薬用シャンプーをしてあげて」
そうしてというのだ。
「蚤を落として毛と皮膚を治療しますと」
「いいんですね」
「この子は」
「はい」
そうだというのだ。
「シャンプーはうちにありますし」
「それを買って使えば」
「この子は助かるんですね」
「はい、一日おきにしてもらうと」
そうすると、というのだ。
第二章
「すぐに治ります」
「それなら」
妻は獣医の話を聞いて夫に言った。
「私達がね」
「引き取ってだな」
「そうしてね」
「家族に迎えて」
「シャンプーをしてあげて」
二日おきにというのだ。
「薬浴っていうのね」
「それをしてやってだな」
「治してあげて」
犬の身体をというのだ。
「そうしながらね」
「家族に迎えましょう」
「それがいいな」
夫は妻の申し出に頷いた。
「この子のことを考えるとな」
「そうよね」
「ああ、放っておいたらな」
「また身体が悪くなって」
蚤に噛まれた跡がというのだ。
「よくないし」
「それじゃあな」
「私達が家族に迎えてね」
「大事にしてあげよう」
「そうしましょう」
こう話してだった。
夫婦はその犬を家族に迎えることにした、そしてご飯や水をあげ散歩も一緒にしつつ二日おきに薬浴をさせていった。
するとだ、彼の身体は見る見るうちに治り。
元気になった、元気になるとだった。
「ワンワン」
「ワン」
「ニャンニャン」
先に家族になっていた雄のポメラニアンのシーザーそれに雌のアメリカンショートヘアのマリーとだった。
一緒に遊んでいた、犬はコニーと名付けられていたが。
「コニーは実は明るかったんだな」
「とても元気でね」
夫婦はその彼を見て話した。
「活発な子だったのね、最初はね」
「弱々しかったな」
「元気もなくて」
「けれど身体が治ったらな」
「蚤に噛まれて身体がボロボロになっていたけれど」
「それが治ったらな」
「もうね」
その時はというのだ。
「見ての通り」
「明るくて活発だな」
「そうした子になったわね」
「そうだな、じゃあそのコニーとな」
夫は妻に笑顔で話した。
「これからもな」
「一緒にね」
「俺達もな」
「暮らしていきましょう」
家の中で先住犬それに先住猫の彼等と楽しく遊ぶコニーを見つつ話した、そうして彼等にご飯をあげた。するとコニーは尻尾を振ってご飯をとても美味しそうに食べ夫婦はその二人を見てまた笑顔になったのだった。
夜に車の中にいた犬 完
2024・3・26