はたらく白野くん


 

目覚める、白野くん

記憶がないまま、覚悟も持てないまま、闘った月での聖杯戦争


そしてBB/サクラ

が自分のため/自分のせいで

起こした月の裏側での出来事全てが終わり
この●● ●●は眠り

いやデリートされて虚無の海へ消えてしまうはずだった
しかし●● ●●は消えなかった
そして最初に語った月での聖杯戦争そして月の裏側での出来事の8つのパターンの記憶がある
赤き男装/花嫁姿の剣のサーヴァント
セイバー
赤き/ロックな弓のサーヴァント
アーチャー
巫女/ボンテージ姿の良妻狐魔術師のサーヴァント
キャスター
そして名前やどのような姿だったのか思い出せないがバーサーカーのサーヴァントに逃げられ月の裏側で出会った黄金のサーヴァント
ギルガメッシュ
この四体のサーヴァント一人一人と共に闘い抜いた表側の聖杯戦争

そして知り合った二人の少女
遠坂凛/ラニ
のどちらかと
闘った/協力
して終焉を迎えた結末の表側の聖杯戦争

そしてBB/サクラや
出会った四人のサーヴァント一人一人と別れ●● ●●を送りだして
この●● ●●の全てに恋をしていると言ってくれた一人の少女
桜と一緒に地上へ降りた裏側の結末
この12パターンの記憶を●● ●●は記録している
しかしまずは自らのことを確認しなくては

まず自分の名前はなんだったのかそれを思い出さなくてはならない

確かサーヴァント一人一人には奏者、マスター、御主人様、雑種と呼ばれていた
これでは手がかりにはならない

てかマスターなのに、誰に雑種と呼ばれていたのだろう?

確か自分の名は

フランシスコ・ザビエ…る?



いや、まて…それは違う
うん絶対これはない

確か
岸波白野…確か岸波白野

自分の名前は岸波白野だった
そして性別は男

この岸波白野は男である

よし、この調子だ
どんどん自分のこと思い出してきた
そして一番の謎は何故この岸波白野には12パターンの岸波白野としての記憶と記憶があるのか

仮説としてこの岸波白野はムーンセルと一時的にでも繋がったのか、あらゆる可能性を記録しているムーンセルだ
これも別の岸波白野の記憶/記録を見ただけかもしれない
または夢の中ではないのか?そして自分の願望?いやでも夢にしてはリアルすぎるしやはりムーンセルが見せた可能性の記憶/記録かもしれない




ん…?

この感覚は体験したことがある
誰かがこの岸波白野を起こそうとしている
ならば
ここは桜と共に地上へ降りた岸波白野なのではないか


また自分は寝すぎているかもしれない

これではまた桜に笑われてしまう

では目覚めるとしよう

そして岸波白野/自分は目をさます
 

 

白野、勇者に襲われる

 地上に降りて、はや半年しかしこの世界には自分が住んでいた世界と違うらしくムーンセルもなく聖杯戦争も存在しない世界となっているらしい
 しかしまさか自分と桜がムーンセルの持ち主として二人の願いを叶えたらく
桜の願いは桜が教えてくれない

 自分はムーンセルの見せた可能性のサーヴァント(バーサーカーを除く)すべてと受肉することを望んだら
 
 取りあえず、この世界で生きていこうと思うが、まさかギルガメシュは黄金律のスキルにより何をやっているかは知らないが見事なまでのワンマン社長をしているらしい
 手に入れたバブルチックな服を着ながら毎日ふはははははと笑いながら「それは売りだ!!」と時々叫んでいるが…何をしているかはわからない
 ギルガメシュの会社が儲かっているおかげで住は困っていないが「住処は我が用意してやるが他は雑種貴様が用意してみせろ」といわれまさか高級マンションの最上階すべての部屋を用意ししかも暮らしているのは大体三部屋で
 一つはギルガメシュの部屋、そして後の二つは自分とアーチャーが一部屋そして桜、セイバー、キャスターとなっている
 しかし二人で使うにはものすごく部屋が余っている
 本当にギルガメシュは住と生活に必要最低限の家具しか用意してくれなかったのでみんなでバイトをしている日々
 最初の方はバイトのまかないを食べている中ギルガメシュがものすごく高そうなお肉を食べながら
「ふはははは
雑種貴様にはお似合いの食べ物だな」と言いながら、食べていてそれに対してアーチャーが「ええい英雄王!その肉の食い方はなんだ!?私に料理させろ」「貴様の貧乏くさい料理食わんわ贋作者!」「それでは肉の味が落ちてしまう!!」
と言いながら英霊同士の闘いをしたりしとめれなかったこともあった

 セイバーはギルガメシュに対抗し皇帝特権を使いお金を大量に集め会社を作ってがすぐギルガメシュの会社に取り込まれたらしく現無職で家で家事をしているらしい
 キャスターは家で家事をしているでもやはり料理に自信がないのか料理はしない…理想が高いのか自分以外にはたべさせたくないのか料理はしない
 桜とアーチャーはお弁当屋で自分のスキルを生かして働いている…かなりの儲けを出しているらしい
我が家のお財布事情のほとんどはこの二人のバイト代である
そして自分はマグロナルドと言うハンバーガー店でバイトしている

 やはりみんなみたいな才能がないため普通のバイト代しか出ない


 そしてお金を管理しているのはアーチャーであるがこれもギルガメシュとお金の使い方でもめていたが揉めるたび宝具を出して暴れだされないでほしいが二人の相性は最悪だ
 暇な時は時間が合えばアーチャーとキャスターに魔術を教わっているがやはり才能がないのかキャスターがつっくたムーンセルにいた時に使っていた礼装を改造して自分の魔力に反応してムーンセルにいたときのように魔術を使えるようになったが効果はムーンセルにいたときの半分以下らしいが同じ量の魔力が必要になっているため燃費がかなり悪い
「まぁこれは最悪の時のためですからね御主人様…最近物騒ですから」
 うんありがとうじゃあ自分はバイトの時間だから行くよ
「はい…いってらしゃいませ御主人様(はぁと)
ああ旦那さまにこう言っているまるで新こ」「おお奏者バイトの時間か
すまぬな余は会社と言うのを失敗してしまったからのだが安心するがいいまた余は会社を興すからまっていてくれ!!」
セイバーうん期待しているよ
「…こいつらさえいなっかたら二人きりでしたのに」
じゃあ言ってくるよ
あ……傘傘




雨が降りそうだが自転車に乗ってとバイト先に行っている途中バイト先の先輩に会った


真奧さん…こんにちは
「よっ!…白野君」
雨が降りそうですね
「うんそうだね…あ降り出した」
そうして二人で自転車に乗りながら信号待ちしていると走っていたのか雨の中自分の持っている鞄を傘代わりにしている女の人を見つけた濡れていて少し寒そうだ…
そういえば真奧さんもバイト暮らしだし自分は家事や他にバイトをしている家族がいるため多少は余裕もあるし帰りにまた買えばいいか
あの傘どうぞ
「ええとあの」
バイト先すぐ先なんでどうぞ駅前のマグロナルドだし
「じゃあ」
そうして傘を渡そうとすると
「白野君風邪ひくから俺がわたすよ」
といいって真奧さんが女の人に傘を渡した
「白野君のはコンビニで買った安物じゃないし俺のはコンビニで買った安物
気にすることはないよ
それ使ったら捨てていいから」
そう言うと信号が青になり女性に軽く頭を下げて真奧さんと一緒にマグロナルドまで急いだ
バイト先につくと真奧さんはかなり気合を入れているな…確かに今週はキャンペン商品の地区売上ナンバー1がかかったい大事な一週間だし気合が入るのはわかるそれに真奧さんはとても優秀だし…自分も頑張らなくては


「いらしゃいませ」
いらしゃいませ

まだ混むときじゃないし真奧さんにちーちゃんが休憩に入ってしまった

店を見ていると転んでしまった女の子がいた
慌てて近寄ると膝から血が
親がトイレなのか周りにいないし…今日渡せれて持っている鳳凰のマフラーを使うか…いやでも…泣き出してしまった…周りに人はいないし…使ってみようこれは回復だし…
子供に向かってheal(16)をしてみると確かに何回かかけないと完治はしなさそうだが痛みは消えたのか泣き止んだ…ふう
「お兄ちゃん何したの?」
んとね…おまじないだよこれで痛くないでしょ?
「うん!」
笑顔でうなずく女の子に頭をなで一応ばんそうこうを張ってあげた
そして親がトイレから出てきて親の所にいった

地震だ…最近多いな

ん…やはり夕時になるとこんでくるな
いらしゃいませ!

「すいませんスマイルください」「にぃ?」ちーちゃんも大変だ

ふう忙しい時が終わりひと段落してシフトが終わって帰る準備をしているととても嬉しそうな真奧さんが
どうしたんですか?
「白野君聞いてくれ俺A級クルーに昇格したんだ」
へえそれはよかったですね確かに真奧さんの働きぶりはすごいですから
「お…白野君は上がり?」
はい
「んじゃまた明日
気を付けて」
はいではまた明日




やはり魔力を使ったのが来たのか疲れがあとからでている
「ねえ」
ん…あ…今朝の
「今日あなたが働いている店に行ったわ」
ええ…?見なかったけど?
「ずっと迎えの本屋で観察してたの」
え?ええ?
「外見があまりに違うし勘違いだと思ったけど魔力使ったでしょ」
魔力ってまさか…ここの魔術師だったのか?
「なぜあなたがバイトしているの魔王サタン!?」
いや人違いです!!!!!!
てか魔王サタンってだれ!?


「魔王サタンなぜあなたがマグロナルドでアルバイトしてるの?」
ええ?いやだから人違いです!?
「へえ…あくまでも白を切るきなのね
じゃあどう魔力を持っていた言い訳をするつもりか楽しみね」
ええとそれは自分が見習いの魔術師がからで
「何を言いっているの
この世界にそんなのあるわけないじゃない

この世界に魔力を使えるのは他の世界からきたあなただけよ魔王サタン」
いや確かに他の世界から来たけれど
「問答無用」
そういって女性が出したのは百均で買ったと思われるナイフを取り出してきた

え?
いやいやもしかしてこの人は俗に言う中二病と言う
「だまれ貴様と話すつもりはない」

はい!!
「ふんエンタ・イスラにいたころと比べると貧相な魔力しか残っていない魔王なんて襲るに足らず

覚悟!!」



そんなこんなで、今現在ナイフで刺されそうになる前にアーチャーが遅いから心配になったらしく様子を見にきてくれたおかげで何とか助かり誤解を解くため家に案内しお互いの情報を交換し合ったが彼女はエンタ・イスラと言う世界から来たらしく遊佐恵美本名はエミリアらしいくエンタ・イスラでは世界征服をたくらむ魔王サタンと闘いあと一歩まで追い詰めたがそこでゲートと言われる世界を移動する魔術ではなく魔法を使いこの世界に来たらしく恵美さんは聖法気と言われる力が使えるらしいがこの世界では補充ができなく自分からゲートを開くことができるがそうしてしまうと魔王を野放しにしてしまうため帰れないらしい
「あの岸波さんも申し訳ありませんでした
勘違いとはいえナイフを向けてしまい」
情報交換後誤解が解けたらしく謝ってきたが今は気にしてないし大丈夫ですと言った
恵美さんだって悪意があったわけではないし
「では私は明日も仕事があるのでこれで」
「ふむ恵美君…もう遅いし良かったらこれを」
そういって冷蔵庫からお惣菜をだして恵美さんに渡した
「すいません
本当に岸波さんのことも」
「ふむマスターが気にしてはいないからなサーヴァントである私は何も言うべきではないよ」
「ではまた…」
そういって恵美さんは帰っていった

「全く君は面倒事に巻き込まれる正確だな」
うん…まさか別世界の勇者に命を狙われるとは珍しい体験だった
「君は…はぁ」
ん…溜息をしてどうした?
「いややはり君は器がでかいなと思ってな」

そうしてしばらくは平和な日々が続いたそして時々バイト先に恵美さんが来ることも多くなってきた
最初は、真奧さんに傘を返しにくるだけだったが時々昼時バイト先の友達を連れてくることもあった
あとで分かったことだが恵美さんは年を誤魔化して働いているらしい
あと恵美さんが来ると何故か
いやまぁ原因はわかるのだがちーちゃんが見るからに不機嫌なるのがわかる
やはり出会いの印象が良かったのか真奧さんと恵美さんは多少仲がいいからなー

そんなこんなでとある日のバイト
「ではお先に失礼します
真奧さんに岸波君」
先に上がるちーちゃんに
お疲れーと言い
「お疲れ…ちーちゃん」
「そういえば昨日の地震大丈夫でしたか?」
確かに多少揺れたけど別に
「確かにあったな同居人は気づかなっかたけど」
「どどど同居人!?」
いやちーちゃん動揺しすぎ
「平気ってどして?」
「へ…同居人ですか!?」
「いや地震だよ」
「ああなんか家ひどくて帰ってきたら本やCDが全部落ちてて」
「そんなに地震はひどくなっかたよ
白野君のところは?」
とくにはうちの家族も気づいてなかったですし
あ休憩おわるんで
と言って部屋からでる
なんかちーちゃんが動揺しながら多分真奧さんの同居人のことを聞くだろうし

あ…なんか嬉しそうにちーちゃんが出てて来た
「あ岸波君ではお先に」
うん遅いから気を付けて
「はいではまた」
多分真奧さんの同居人が男だったのであろう


バイトが終わり自転車で帰っていると
こんばんわ恵美さん
「あ…岸波君じゃない
こんばんわ今帰り?」
はい…恵美さんも遅いですね
「うん今日は残業があったからね」
そうして途中まで一緒に帰っているといきなり
バン!!バン!!
銃声!?
「撃れている?
岸波君!?」
そういって恵美さんが頭を下げるよに上から乗ってきた
「岸波君駅まで走るわよ!
まだ人が大勢いるはずだわ!!」
そういって駅前まで走っていく


どうやらここまでは追ってこないようですね
「ええ…」
息切れしながら考えるあれはただの狙撃ではないあれは自分が使う魔力とは違ったが魔力に似ていた
「岸波君きづいた?」
はい…自分が使う物とは質などは違いましたが魔力に似ていました
「もしかして魔王のしわざかしら?
私だけなら魔王と判断できるけど岸波君は誰かに命を狙われてる?」
いや…そんなことはないと思います
「取りあえず危ないから帰りましょう」





ええっとどうしたんですか恵美さん?
「ええっと…あの」
少しもじもじしながら恵美さんが話し出すと
「今日とと

泊めてもらえないかしら…財布…落としちゃって」
「全く君は厄介ごとに巻き込まれるな」
うんそうだね…まさか勇者の次は魔王だし…でも魔王と決まったわけではないしね
「まぁそうだが

まぁいい今日はご飯を作り過ぎてしまったからな」
「あの本当にごめんなさい」
「いや恵美君が謝ることではないさ」
うん…そういえば桜たちは?
「ふむ夕飯の準備をしている」


そうして隣の部屋に行くと桜やセイバー、キャスターがご飯の準備をしていた
「あ…先輩ご飯できてますよ」
「御主人様ささこちらへどうぞ~」
「ふみ奏者よ今日はこっちに座るといいー」
うんそういえば今日は友達が来たからすまないけど
「あ…はいわかりました…ではイスを用意しますね」
あ…こちら恵美さん
「って女ですか!?御主人様!?
半年おとなしくしていたと思ったらまた新しいフラグを!?」
って違う!その怖いからなんかキャスターらしくない技をだそうとしないで!?
「ええっと恵美ともうします
財布を落としてしまい泊っていいと言われて…」
「ふむ余はよいぞ!!中々の余好みの顔…うむ許そう」
「まぁ確かに魂のイケメン度は中々…ですが御主人様には手を出さないように」
今日は賑やかな食事になりそうだ
まぁギルガメシュは仕事なのか今日もいないし賑やかな食事だけで終わりそうだし
 

 

白野、勇者、魔王に会っていた

朝になりどうやら恵美さんは、始発で自分の家に帰ったみたいでお礼として美味しそうな煮物を使っていった。
やはり会社勤めは大変だな
始発から会社に帰って行ったのだから
そういえば、昨夜の襲撃についてみんなと話会わなければ
「ふむ…可能性を考えるなら恵美君が追っている魔王が狙ったと見るべきなのか…

だが恵美君がゲートでこの世界に来たように他の者が来てないとも限らない。」
そうか…なら魔王軍の残党が来ているかもしれない
「いや…もしかしたら恵美君の知り合いかもしれんぞ。」
「ええ、御主人様はわからないと思いますが、恵美さんは元の世界だと勇者さんですよね…それに、その魔王サタンって方がいない以上恵美さんがエンダ・イヤでしたっけ?」
エンテ・イスラだよ。
「ああ…そうでしたね…なんというか現実に魔王を倒した勇者さまがいたとしたら
その世界の権力者は邪魔でしょうね~」
なんで?世界を救ったのだからみんなに歓迎されるのでは?
「それは民衆だけで、想像でしかないですが魔王と言う敵がいる以上色々な国が手を組でいたことが想像されます
ですが…その敵がいなくなった以上その時協力していたように、そのあとも仲良しでいられると限りませんからね~
そして魔王以上の力を持つ恵美さんがいるだけでその世界の覇権を取るでしょうし・・・・エンテ・イスラの覇権を狙っている国としたら、味方にできればいいですが敵に回れば厄介な存在でしょうし。
ならいなくなってくれたほうがありがたいでしょうし。」
ん…まぁ理解はできる
それに魔王が持っていた領土をどの国が管理するかで…国同士が魔王の領土を奪い合い、そのために人同士が殺し合い、そしていつかは他国の領土を貪り合い、自分たちが協力していたことも忘れ合うだろう
しかしそれは仕方がないことだ。それが人の本質だから・・
「そして恵美君が君を魔王と間違ったように魔力を持っている君を魔王と勘違いしているかもしれん」
それは…確かにありえる
「ただ魔王は倒されてない以上君が巻き込まれただけという可能性はあるだろう。」
「じゃあ御主人様を守るため私目がずっとそばにいて守ります!!」
「いや、キャスターよ!それは余の役目であるぞ!
それにキャスター貴様がいなくなったら、誰が家の家事をするって言うのだ!?」
「セイバーさんは家で経済の勉強や、時代劇でも見てればいいじゃないですか!
そして早く仕事を見つけて家の家計を助けてくださいませ!」
何という不毛な争い・・なら
アーチャー、君に決めたー!!
「って御主人様もしや・・所謂、いい意味で腐った女子が好きな展開がご所望でしょうか!?」
「それはないぞ!!奏者よ!余はここだけの話、毎日暇だから大丈夫だぞ!!」
だってアーチャーは出方がわからない敵と闘う時は相性がいい気がする。
臨機応変な戦い方だし
「「ぐぬぬ・・」」
二人して涙目になったこっちを見ないでほしい。それにアーチャーはお弁当屋で働いている以上二人にもお願いすることもあるが、今日はアーチャーにお願いしたい。
「私は大丈夫だが
それにお弁当屋は休みだしな。」

じゃあ今日は午前からバイトだし

行こうかアーチャー
「ああ、マスター
了解した!」
「いや!御主人様、ただバイトに行くだけですよね!?
何二人してアリーナに向かうような顔でバイトに行くのですか!?」










バイトが終わり今日は何か普通の一日だった、なにか久しぶりに平和だったような気がするが気のせいだ
うん、多分気のせいだ。絶対にだ。
そういえば久しぶりにアーチャーと歩いたがなんかアリーナを思い出した
「ふむ、そうだな・・久しぶりに君の後ろを歩いたよ・・私も懐かしくなっていた所だよ。マスター」
うん・・明日はキャスターか色々とおねだりされそうだな。指輪とか
「そうだな。キャスターは隙あれば、君の貞操を狙っているからな。」
うん・・キャスターには悪いがそう言う意味で隙は見せられない
でも桜とは安全が確認できないと二人では出歩けないし
・・今日は給料日だし桜たちにケーキを買って帰りたいのだけどいいかな?
「私は無駄使いをしなければ、何も言う気はないさ」
そう言って二人で地下ビルに向かおう

やっぱり色々あるな・・ギルガメッシュにも買ってくか
すいませんこのケーキを6つお願いします・・
「英雄王にも買っていくのか?」
苦虫を噛み潰したような顔して言ってくるアーチャー
うん・・でも本当にAUOと仲悪いよね、アーチャーは
「はぁ・・君ぐらいだよ、あの英雄王をそのようなやり取りができるのも

私とはとにかく馬が合わんし、それに・・いやこれは君に言うことではないな・・」
そうか・・でも・・仲良くと言いても自分もアーチャーとギルガメッシュが仲良くしている姿が思い浮かばない
そう話しているとガタガタと地鳴りをしながら揺れだしてきた
これまでの地震とは違って大きい!
「でかいぞ!」
周りにいる人が叫ぶ
「地震だ!?」
こんなに大きいとは!?看板や展示されているマネキンなどが倒れていくそして「真奧さん!!」
ちーちゃんの声が!?あと真奧さんもここに!?
と、思った瞬間電気が消え、天井が落ちてきた・・


「スター・・マスター・・マスター!?」
あ・・アーチャー?無事だったのかよかった
「全く君は・・それはこっちのセリフだ」
どうやら自分はすこし気を失っていたらしい
「ああ・・しかしこの状況を見てみろ。マスター」
携帯の電気を使い今の状況を見てみたが
これは・・酷い歩けるスペースはないし

!?なんだ!?この魔力は!?アーチャー!?
「ああ・・私も感じているよ
この魔力は・・恵美君が言っていた魔王がここにいる気を抜くな!マスター!!」
ああ・・わかっている!
そしてまわりを見ていると崩落現場が少しだけ治っていった

そして魔王らしき人を見つけた・・圧倒的な姿そして角
そうして見ていると魔王がバイト先の先輩で、とても優しく頼りがいがある・・真奧さんの姿になった

そうして助かり地上に戻ったあと真奧さんに近づいて行った
どうやらちーちゃんとは地上に戻ったあと帰ったらしい
「あ・・白野君も巻き込まれていたのか・・
大丈夫だった?」
ああ・・はいおかげさまで助かりました
そう心の底から思っていたことを言った
だって真奧さんのおかげで助かった所もあったし先ほど聞こえてきたがこの崩落事故での死者はいなかったらしいし
「その口ぶりからだと、見ていたのかな?」
ええ・・ですが真奧さは真奧さんです・・違いますか?
「・・そうだね・・できれば説明したいけど今は」
わかりました・・ではまたバイトで

そう言って別れると恵美さんと会ったが、どうやら恵美さんもこの崩落事故に巻き込まれたらしい
「ああ・・岸波君にアーチャーさん・・平気でしたか?」
はい・・でも「ええ・・魔王に助けられたわ、君も・・私も」
やはり心中穏やかではないらしい・・それはそうだろう、倒すべき敵だったのだから
でも真奧さんが魔王とわかってよかった・・
「・・何が?」
真奧さんなら、あの時襲撃した犯人は真奧さんじゃない
「恵美!?・・ねえ恵美!?」
「あ・・岸波君・・私の友達が」
はい・・心配しているだろうし早く行った方が
「うん・・ありがとう
じゃあね・・」
そう言って別れると
「マスター・・本当にいいのか?」
アーチャーが話かけてきたがその言葉に頷いた
真奧さんなら大丈夫だと思う・・いや大丈夫だよ。アーチャー
「君は何を根拠に?」
恵美さんから聞いた昔の魔王サタンならわからないけど、今の真奧貞夫を知っている自分は真奧さんがあの崩落事故を起こすことはしないと確信している
「・・そうか、君が言うならそうなのだろう
では私からは言うことはない」
ありがとう・・アーチャー

そうして帰ると、桜。キャスター、セイバーが自分に駆け寄ってきて
「御主人様!?無事で何よりでした・・」
「うむ、奏者よ!余は奏者なら無事と信じていたぞ!」
「センパイ・・よかった・・本当によかった」
みんな、涙目で言いてきたので三人を安心させるためにも何かしたかったが、思った以上に疲れていたのかケーキはアーチャーに、渡しご飯も食べずに寝てしまった。

疲れた・・明日・・バイトは休みだし真奧さんの所に行こう・・そう思いながら深い眠りについた

朝になり目が覚めると、やはり夕飯を食べなかったせいなのか、かなりお腹がすいた・・
朝ごはんが用意している所に向かい、やはりギルガメッシュはいないが
自分を待っていたのか、みんな待っていてくれた
ならご飯を食べながら、昨日の話しをしよう
「そうでしたか・・御主人様のバイト先が魔王でしたか・・」
うん・・でも真奧さんなら大丈夫だよ
「アーチャーさんから聞きましたが・・そうですね御主人様が無事なら
まぁ・・ぶちゃけー私は総理が魔王でも別にいいですし・・」
うん・・じゃあいこうか
「はい!お供します・・御主人様(はぁと)
そうして、用心のためキャスターが改造した生徒会長の腕章と人魚の羽織を持って真奧さん所に向かったが、この岸波白野が行動を起こす時は間が悪いのか、それとも間がいいのか
真奧さんのアパートに向かっていると、その途中にコンビニがあったので、昨日のお礼ではないが、なにかお菓子を買って行こうと思ったら
急に正面にいた人が急に漆黒の翼を背中からでしながら何かを言いってきたがまさかこの岸波白野に用があるわけではないだろう
いや・・いやまさかね!・・うんまさかね!!
「これは、これは、魔王さま・・いやここでは、岸波白野と呼ぶべきなのかな?」
と言いてきた


またこのパターンかぁぁぁあ!?

 

 

岸波白野、魔王、勇者、共闘する



「あれ・・まだ僕のことがわからない~?
僕だよ、僕・・」

いや知らんし・・それに自分は魔王じゃないし・・だがこの似非天使見かけ以上に、やばい気がする!

キャスター!頼む!
「ミコ~ン!御主人様~!!

御主人様からのご指名された以上この私に負けはありません!!」
「なにおばさん、僕に勝てると思うの?

無理無理~」
ふ・・貴様は失態を犯した・・そう、それは

「あははは・・そうだーセイバーさんに今日の夕飯が決まったのでメールしないといけませんね・・今日は、焼き鳥と手羽先ですよ!!っと
あはははは
鍛えに鍛えたこの一撃、ついに炸裂する時がきたようです!!」

キャスターを、おばさん呼ばわりしたことだ!!

「って!せっかく私の見せ所なのに何、空に逃げていやがりますか!?」
似非天使が、空を浮いた・・キャスターにはアーチャーのような弓での飛んでいる相手の攻撃手段はない以上、防御を固めるしかない!!
「早速で悪いけど幕を引かせてもらうよ」
そう言って空を飛びながら紫色の光を飛ばしてきた!あれは魔力弾!?
しかも雨のように飛ばしてくる。
このままだと・・当たる!?
「御主人様!!危ない!?」
くっ!?キャスター!?

キャスターが自分を庇って、あの魔力弾の雨をうけてしまった
しかもその雨は自分たちだけではなく、周りにも被害がでている
キャスター!!キャスター!?
「御主人様、そんな顔をしないでください・・それに御主人様の、その涙目レア顔を見れましたし、それだけで私の気力はMAXですから・・
ですがすいませんが回復を、お願いいたします・・」
力なく笑うキャスター・・ほんとうにごめん・・
すまないキャスター・・魔力のすべてを使っても助けるから!
「・・御主人様・・ここでの魔力は、生命力です・・それでは御主人様のお命が」
構うものか!
「回復させる暇・・与えると思っているの?」
くっ!今の状態でまた喰らったら、今度こそ危険だ!?
「「・・悪魔元帥・・ルシフェル!?」」
その声は真奧さんと恵美さん!?
「岸波君!!大丈夫だった!?」
「白野くん!!大丈夫だったか!?」
はい!恵美さんに真奧さん・・少し時間を稼いでください!

そうして真奧さんと恵美さんがルシフェルと呼ばれた似非天使と話している今なら!
コードキャスト!heal(32)!!
何度かhealをかけているが、やはり効果はムーンセルにいたときの半分以下しか効果がない
それに魔力が足りない!
「大丈夫ですよ。御主人様・・もう大丈夫ですから・・それ以上は命の危険がありますから」
そういって立ち上がるキャスター・・すまない役に立たない、マスターで・・
「いえいえ・・御主人様・・私、言いましたよね?御主人様からご指名いただいた以上・・負けませんって・・それに御主人様は、そんなこと言わないでくださいませ・・私は御主人様がマスターで良かったと思っています・・」
優しく自分を、諭すように言ってきた
うん・・キャスター・・ありがとう
「いえいえ・・ですがあのカラス野郎・・御主人様を泣かせましたね・・なんか天使みたいなんで~、神さまである私がお仕置きしませんと☆」
あれ・・キャス狐さん・・さっきまでのシリアスな感じは?
そう言ってキャスターはルシフェルに指を指しながら
「何処の誰とかとかぜーんぜん存じませんが、その振る舞い
 他の神さまが許しても、私の堪忍袋の緒がぶちぶちーと切れました!
 宇迦之御魂神 もご照覧あれ! この人を冥府に落とすのはぬるすぎる。
 だって私の旦那さまを泣かせたのですから♪
謂れはなくとも即参上、岸波白野様の所から、血も凍るような大宴会のためデリバリーにやってきました♡」
ああ・・やってしまった。
今、なんか黒幕みたいな禿頭が現れた時にこの駄狐は
・・みんなこっちを見ながらポカーンとしながらこっちを見ている
「だって私このようなシリアスな展開を、ぶち壊すのが私のジャスティスですから!!」
いや絶対違うよ!?
ああ・・ほらあの禿頭、何か言いたそうにしていたのにしてたのに・・
「はい・・茶番は終わり・・別に僕としては別にどうでもいいけど・・岸波白野が魔王だろうが・・真奧貞夫が魔王だろうが・・めんどうくさいからどっちもやっちゃえ」
またあの魔力弾の雨を!?
今は逃げようキャスター!
「はい・・わかりました!」
そうして真奧さん、真奧さんの部下らしい芦屋さん、恵美さんと逃げる
「ふははははは
勇者エミリアに敗北してから久しぶりの破壊の味!!まさかこんなに美味とは」

やばい魔力を使いすぎた・・歩くのがつらい・・走るのがつらい
「白野くん!?大丈夫か!?」
そういって真奧さん自分もつらいのにおんぶをしてくれた
「御主人様・・大丈夫ですか?・・魔力は徐々に回復していきますから安心してください」
うん・・わかった・・

そうして真奧さんの話だと、人間の負の感情を糧に魔力を集めたらいい
それに真奧さんの言葉が聞こえてきた
「俺は、この世界好きだよ
人間になったのも色々新鮮で楽しかった、迷惑かけたくなかったからな・・俺は人を襲ったりまでして魔力をほしいとも思わねぇ!」
ああ・・良かった、自分が信じる真奧さんだ・・ならこの岸波白野も真奧さんと同じように命をかけよう
そのためには自分の足で、立たなければ!!

「甘い、甘いよ。魔王さま
ならこっちから行かせてもらおう!!」
そういうとルシフェルの後ろからちーちゃんが現れた・・しかも囚われている!?
「さっき歩いていたからね・・ねぇ魔王。
この子何したの?・・この子、さっきまで絶望したいたんだよ?
やっぱり若いって罪だね、ちょっとしたことで簡単に絶望してくれる」
また魔力弾の雨が!?
真奧さん!大丈夫ですから自分の足で走ります!!
少しでも真奧さんの負担にはなりたくない!!
そして走りながら逃げていると
その時、魔力弾が真奧さんの肩を貫通した
「痛てぇ・・人間の体脆い・・クソ!!」
「魔王様!?・・私が居ながら!!」
「何、泣きわめいているのよ!?
貴方、それでも魔王!?」
バン!!
「オルバ・・貴方そんなものまで」
オルバと呼ばれた禿頭の右手には拳銃が!?それで真奧さんの左足の太もも部分撃ったのか!?
汚いぞ!!禿頭!
「私は帰りのゲート整理の力を残しておかないといけないものでね・・」

後ろには魔力弾を飛ばすルシフェル、
前には拳銃を持った禿頭こと・・オルバ
キャスターが万全でない以上どうするべきか・・
「・・捕まっていろ」
そう言うと真奧さんが手をつかんできた、と思ったら急に眼の前が駅前になる
これは瞬間移動!?
「僕からは逃げられないよ、魔王様」
また、現れた空を飛んでルシフェルがまた現れたと思ったら、その瞬間真奧さんの胸が魔力弾で貫かれた・・
「魔王さ・・」
そして芦屋さんも同じように、無情にも魔力弾が胸を貫いた

「ひややははは
これで、新宿みたに復活はできない・・もうこの子は用済みさ」
そう言うとちーちゃんを捨てた
この高さならやばい、走り出そうとするが・・魔力を使いすぎた・・体が動かないでも、動かないとちーちゃんが!?
「千穂ちゃん!?」
恵美さんが走り出し、落ちてくるちーちゃんを無事、受け止めたが
「・・っく・・ぁぁ」
ゴキッと鈍い音がした・・恵美さんは無事受け止めたがちーちゃんが落ちてきた衝撃により膝から地面落ちたあの落ち方、響いた音・・あれは折れている・・
やはり自分は、役立たずだった・・だが今はそんなこと考えてる場合じゃない・・キャスター!!
「はい!!」

「さぁ、今こそ契約を完遂する!!

最後まで破壊の音と、絶望の声で、美しい音を奏でよう!」

そう言うとルシフェルが出したと思わせる数えきれない程の魔方陣が!!こんなにあっては、キャスターだって防げない!!
だがその時
「安心しろ、マスター!」
そう聞こえた瞬間、ルシフェルに無数の剣が襲った
「く!?いったい誰が僕の邪魔を!?」
後ろから二つの足音が聞こえる。
後ろを、振り向くと見慣れた
自分の体以上の剣を持ったセイバー/夫婦剣を両手に持ったアーチャー
がいた
「皇帝と!!」「正義の味方だ」
ああ・・そうだ、自分には闘う力なんてない
でも
頼れる四人のサーヴァントがついている















「まだだ!!僕は破壊の音をもっと!もっと!奏でる!」
だが、それでも黙っているルシフェルではなかった
先ほどより多い魔方陣が展開し、一瞬光ったと思ったら高速が爆発し倒れてきたが宙で止まった

ああ・・このまがまがしく、他者を寄せ付けない圧倒的な魔力を、岸波白野は知っている
そうこの魔力こそ
「さすが、B級・・期待通り・・
感謝するぞ、ルシフェル・・ようやくこの姿にもどった」
そう真奧貞夫の本当の姿、これが魔王サタンなのだろう。


「おい恵美・・あいつら何とかしろ・・魔力が訛っていやがる
やばい・・マジきつい
お願いー」

やはり、どこか笑ってしまう真奧さんは真奧さんだ

「馬鹿じゃないの

こんな魔王見たことない・・」
「早くこの状況を何とかしろ!!手伝え!!!!」
「ああん!?」
「いや手伝ってくださいお願いします」
「おことわりよ・・でも魔王サタンじゃなく、真奧貞夫になら、手を貸してあげる・・あとちょっと踏ん張ってなさい・・私が、決着つけてくるから」
そう恵美さんが言ったと思ったら目を覚ましていたちーちゃんに結界らしきものを張った
「その中なら安全よ・・不思議ね、千穂ちゃんには知っていて欲しいの。
なんとなくだけど」
そういって顔つきがかわった
そして恵美さんはオルバ、ルシフェルに向けて
「権限せよ我が力!!魔を討ち滅ぼさんため!!」


真奧さんと恵美さんは命を狙われ、狙ったものどうし・・でもあの会話を聞いていたら・・何とかするだろう
・・だがこちらも黙って、見ているわけにはいかない、なぜならキャスターが堂々と宣言したからには
セイバー!アーチャー!キャスター!
「任せよ、一蹴にして附して見せよう」
「ああ・・ハードにロックで決めるぜ、マスター」
「見ててくださいませ、御主人様」
始めよう・・血も凍るような大宴会を
 

 

岸波白野、勇者、魔王、町を救う



どうやら恵美さんも本気になったみたいだ、髪は銀色に変わり、腕と足には鎧が装着され、右手には剣を構えている。
「私は、勇者!!
それがどんな世界でも、その真実は変わらない!!」
「ひゅー、カッコいいー」
「うっさい!!
 ……もしも、この闘いが終わったあともその姿だったら、相手してあげる。」
「はぁあ!?さっき手を、貸してくれるって言っていたのに!?」
「真奧貞夫になら、手を貸してあげるって言ったの……私は勇者よ、魔王に貸す手なんかないわよ!」
「じゃあ、なるべく早く頼むぜ
っと……その前に。」
真奧さんがそう言って、指を鳴らすと周りにいた、人々が眠るように倒れ、結界を展開した
「魔力結界を、張った。これで誰にも迷惑をかけず存分に本気を出せるだろ。」
ありがたい、サーヴァントが三人もいる状況だ!アーチャー以外手加減なんかできるサーヴァントはいない!

「これは僕も、本気を出さなきゃダメかな?」
そうして魔力弾を、飛ばすルシフェル。
それを、当たらないように剣で弾く恵美さん。そして、弾いた魔力弾が見事に、真奧さんに当たった
「「「「あ……ごめん」」」」
みんな、少しは真奧さんのことも心配してあげて!?
「無防備な真奧に、何するの!?この卑怯者!?」
無かったことに、しただと?
 
恵美さんも空を飛び、ルシフェルに剣を斬りつけて行った。
こちらも恵美さんをサポートしなくては……アーチャー!!アーチャーは、ビルに登ってルシフェルに魔力弾を撃たせないように、恵美さんの援護を!!
「ああ、了解した!マスター!!」
アーチャーは、ビルに登っていきるしルシフェルに向かい弓を構え、剣をルシフェルに向かって討っていき
 さすがはアーチャー、恵美さんとルシフェルの闘いを先読みして、弓を討ち、ルシフェルが魔力弾を撃たせる隙を与えない。
 よし、セイバーは……ってセイバーが空を飛んでいるだと!?
「奏者よ、余は万能の天才。
 空を飛ぶことができなくて、どうする!!」
皇帝特権ですね、わかります。
「出番がなければ、自分で創る。それが皇帝の気概だぁ!」
 ああ……最近、アーチャー、キャスターが出番多かったから、ストレスが溜まっていたのか?
 これは嬉しい誤算だ。
 セイバー!!恵美さんと協力して、ルシフェルを攻撃してくれ!!
「デュエットと言うやつだな!!うむ、任された!!」

 キャスターは
「私、怒っていますので、行かせてもらいます」
自由に行動してよーーし!!
セイバーと恵美さんが、ルシフェルを交互に攻撃をし、一瞬離れて魔力弾を撃とうとする瞬間、アーチャーが弓で牽制してルシフェルに主導権を奪わせない。
 三人の、サーヴァントと恵美さんが闘っているのに、自分は魔力を切らし、戦えない。いや魔力を切らしていなくても、自分は戦えない。でも一緒に闘っていたい、ならば立ち上がり自分にできることをしなくては!!
 プップウ!!
 後ろからクラクションが、なったため後ろを振り向こうとした。いや、待て!!今は真奧さんが結界を張っている。この状況で動けるのは、魔力体性がある人物、つまり!!
 後ろを向いたら黄金のフェラーリの横で、立っているギルガメッシュいた。
「雑種、いい格好だな。」
 ギルガメッシュ!?今までどこに!?
「ふむ、我はビジネスでアメリカに言っていた。
これで利益は今までの倍だ!ふははははははははははは!!」
 楽しそうで、何よりだが今は
「ああ……わかっている。だが俺は手を出さん」
 うん……そうだと思っていたよ。
「ほう……」
 でも足は、貸してもらう!
「王の財宝を貸せとは、全く我以上に傲慢なマスターよな!!ふははははははははははは!!

いいだろう!!光の船だ!!特別に雑種、貴様が乗ることを許してやろう!!」
ありがとう、自分が何をできるかはわからないが、これで結末だけは、見ることができる。自分は何もしていない。だからこそ、この闘いが終わるまではどんなにふらふらで役に立てなくても見なくては、自分の目で結末を。



 さすが、エンテ・イスラの勇者である恵美さんとセイバーだ。終始圧倒している
「恵美さん、セイバーさん、どいて、そいつをやれない」
……キャスター!?今まで見ないと思っていたら、なんでビルの屋上でキャスターが!?
「貴方は三回、私を怒らせました。その罪、私が裁きを下します!!」
まさか、その仮●ライダーポーズは!?あの技はやる気か!?キャスター!
「はい、御主人様。
私、我慢できません。」
 その技を使ったら死ぬぞ!?
「それも覚悟の上!!では、参ります!!」
「何をするかは知らないけど、僕が大人しく、喰らうと思っているの!?」
「ひとーーつ、私をおばさん呼ばわりしたこと!!」
キャスターは、助走をつけて、ルシフェルに向かって、飛び蹴りを
「そんな、直接な動き、避けられないと思っていたのかな?」
笑いながら、ルシフェルは浮上し
「アチャ男さん!!私のサポートをしなさい!!」
「うむ、したくはないが、任された」
溜息をしながら、弓を構え、キャスターに向かって剣を大量に討って行く
「はい、はい、はい、はい!はい!!はい!!!はい!!!!」
な!?飛んでくる剣を蹴りながら、移動しながらルシフェルに向かっていくだと!?
「まずは、一合!!」
まず、ルシフェルに金的を!
「はう!!」
そして、蹴った衝撃で飛び上がり、さらに上昇し
「ふたーーつ、御主人様を泣かせたこと!!
そして、二合!!」
また、ルシフェルに金的を!!
「あう!!」
「みーーつ、私と御主人様のデートを邪魔して、私と御主人様の結婚指輪を買いに行く計画をつぶしたこと!!!」
いや、そんな約束してないよね!?……まぁ、真奧さんとの話しが終わったら、デートをする約束したけど……
「では、行くぞ。キャスター!」
アーチャー、それは偽・螺旋剣!?まさかそれを!?
「君の思っている通りだ」
 キャスターに向かって、真名解放はしないが偽・螺旋剣を目にも止まらぬ速さで討った!?そしてキャスターは偽・螺旋剣のつかみ、空を回転しながら飛び、そして、回転しながらルシフェルに、行ったぁぁぁぁあ!!
「締めの三発目、喰らって逝きなさい!!」
そして最後は、金的だぁ!!そして大爆発!!
ルシフェルの男が死んだ!!この人でなし!!!
「人のデートを邪魔する者は、例え相手が神でも天罰を!!」
キャスター!?その動き、本当にキャスターのサーヴァントなの!?
「な……中々やるね……」
な……なん……だと?あのルシフェルはキャスターの奥の手、一夫多妻去勢拳を確実に、当たったはず!!あの技を喰らって、立っていた男はいないはずなのに!?
確かに、一発目、二発目は確実に当たっていたルシフェルのアソコは化け物か!?いや、よく見るとルシフェルは片手には、禿頭が?まさか当たる瞬間、転移魔法を使い、最後の三発目はオルバを盾にしたのだと!?
「ぼ僕……が、こんな技で……倒せると思っていたの?」
いや、絶対利いている。だって声は震えながら内股だし

「白野殿……無事で居ましたか?」
芦屋さん!?芦屋さんも無事だったのですね。
「ええ……瀕死の私に魔王様が復活できるほどの、魔力を吹き込んでくれましたので。
まさか、相手は敵とはいえ、オルバをあの技の盾にするとは……まさに、悪魔だ」
あ……やっぱり悪魔も、アソコは痛いのですね。わかります。
「……あの技は、悪魔も震えだす恐ろしい技です。」
はい、そうですね。二人して内股になっていますし……

そう話しているとまがまがしいオーラが、動き出した!?
「手早く終わらせるか、このままじゃ、バイトに遅れてしまうし、今日はちーちゃんにソフトクリームマシンのメンテナス教える約束だったしな。」
真奧さん?
「さてお前ら、よくも世界を征服する俺に地味な役割、押し付けたな、どうしてくれる?」
一瞬にしてルシフェルの目の前に移動した真奧さん
「え……あれ?」
「な……恵美に白野君、こいつどうしてくれよ?」
「そうね、町をめちゃくちゃにした、罰を与えたら?」
 うん、自分もそう思う。キャスターを傷つけたのだから、罰としてキャスターの技をもう一回喰らわせるとか。
「そうだな。……あとバイト遅刻したらどうしてくれるのだ?皆勤賞逃すことがあったら、お前……どうしてくれるわけ?」
「ええ?……何それ?」
よほど、恐ろしいのだろう。がくがく内股で震えている。
「我々には、一生理解することができない類の話しさ」
「おめーも、悪魔大元帥なら潔く、覚悟を決めろ」
そう言うと、真奧さんは拳を構えると、大量の魔方陣が真奧さんの後ろから出ていて
「歯ぁ!喰いしばれぇ!!」
そして、真奧さんの、魔王モードも拳がルシフェルを殴り、行き場をなくした、大量の魔力が広域にわたって爆発した




一発だけだったが魔王と呼実力の一片を見たきがする。
だが見れたのは、そこまでだここで岸波白野の意識は一旦途切れた






















そうして最後に、聞こえた声がキャスターの

「そう言えば、私の一撃が残っていますので……最後の一発分を、喰らいなさい!!これが止めの金的だぁぁぁあ!!」
 

 

岸波白野、勇者、魔王日常に戻る



「っていやああぁぁぁあ!!」
「「うわぁぁぁあ!?」」

 うわあぁぁぁぁ!?なんだ!?……知らない、天井?
どうやら、ルシフェルとの闘いで魔力を使い果たしてしまい、眠っていたようだ。
そして、真奧さんと芦屋さんとちーちゃんが叫びで目が覚めた。が、まだ体がだるい周りを見ていると、ここは?
『これは、うまい。』
「ええ、なにこれ?作った食材には差がないのに……」
『美味しい~ですね~』
「いえいえ、そんなことはないですよ。」
目が、覚めると周りを見ると知らない顔が二人(その二人の言葉もわからないが)いるがここは何処?
「あ……センパイ、おはようございます。」
 目が覚めると、月の裏側で買った、セーラー服をきている桜がこちらを、見ながら笑顔で話しかけてきたので、体を起して桜を見つめながら
うん……桜、おはよう。
ここは?
「はい、ここは真奧さんの住んでいるアパートですよ。」
「岸波君、やっと目が覚めたのね。」
あの後どうなったのですか?
「そうね、みんなでルシフェルを倒した後、貴方の知り合いのキャスターがルシフェルに止めをさしたわ。まぁ死んではいないらしいけどね。」
 ええ……あの技を、喰らった男は、死にますので。
「そうなの?」
『おいおい、この世界の奴には悪いがこの世界の奴に止めを刺されたって悪魔も軟弱になったものだな。』
 この男の人と女の人は?
「私の、仲間よ。」
『そういや、あんたこの世界の魔術師ってやつなんだろ?』
 ええっと?
言葉がわからないため恵美さんに助けを
「んとね、岸波君は魔術師なの?って聞いているんだよ」
ってなんでちーちゃんが!?
「あ……なぜか私、遊佐さんたちの言葉がわかるんだー」
 
 しかし、なんでいきなりちーちゃんが、叫んだのだろう?
「御主人さ~ま~!!」
「奏者―――!!」
セイバー!キャスター!!良かった、無事だったのか!?
「うむ!余は皇帝だぞ!!あれ位の闘いで負ける余ではないぞ!」
「御主人様、タマモは疲れました~早く帰って、癒してくださいませ~」
「……よく、言うわね。ルシフェルの止めを刺したのは、貴方でしょう」

あ……やっぱり、容赦をせずやったのか。
「おい、なんだこのお弁当!?芦屋食ってみろ。」
「なんと、これは美味しい。」
 さすが、桜手作りお弁当、悪魔にも勇者にも好評だ。


「それで、白野君はこの世界の人間なわけ?」
 違います。僕は真奧さんと同じでこの世界とは違う世界からこの世界に来ました。
「それじゃあ、なんでこの世界に来たの?」
それは、自分達はこの世界に飛ばされたのは真奧さんたちのように、ゲートと呼ばれる世界を移動する力はありませんが、とある物の力が世界の移動を可能にしていました。そして偶然この世界に来てしまいました。
「帰りたいとは?」
思いません。今この世界には、桜やセイバー、アーチャー、キャスター、ギルガメッシュがいるこの世界で、生きていこうと思ってます。
「それじゃ、白野君の世界には魔術師は多いの?」
 いえ、自分の世界は、魔術に必要な“神秘“が無くなり”現実世界“では魔術を使うことはできなくなりました。
「神秘?現実世界?」
 はい、神秘が何故、無くなったかはわかりませんが自分のような魔術師は、霊子の中に魂を送ることができ、その中で魔術を使うことができます。
「それじゃ、誰でも魔術師になれるじゃないの?」
いえサーキット、と呼ばれる先天性の特殊な資質を持たないと、自分の魂を霊子化することができません。
「じゃあ、なんでこの世界で魔術を使うことができるの?」
「それは、私の方が詳しいのでここからは私が説明しよう」
アーチャー?
「私は魔術を行使している。それは私が生きていた時にはまだ“神秘”があったからな。
まず霊子ハッカーは“ウィザード”と呼ばれ、衰退した魔術師を“メイガス”と呼び、私はメイガスである。
そして何故、この世界でも魔術を行使出来るというのは、この世界にも魔術基盤という“世界に刻み付けられた”世界のルールがある。これは簡単に言うと、魔術師の体内、もしくは外に満ちた魔力を、魔術という技に変換するシステムだ。
そして、魔術師は体内に、擬似神経”魔術回路“を持ち生命力を魔力に変換して魔術を行使できる」
「それじゃ、岸波君が闘いの後、倒れたのは魔術を使いすぎたからなの?」
「その通りだ、遊佐君
マスターは、魔術師として三流の腕しかないし、体内には魔術回路が私の知る魔術師の半分しかない、しかもほとんどは、うまく使えてはいないためすぐ魔力を使い果たしてしまう。」
「そんじゃあさ、俺からの質問だけど、白野君と君らの関係は?」
「マスター」
「婿!!」
「旦那様!!」
「……恋人ですかね?」
 いや、どさくさまぎれて、みんな何を言っている?
桜も顔を赤くしないで、自分も何か恥ずかしい
「桜君を、除いて私たちはサーヴァントと呼ばれている存在だ、サーヴァントは使い魔との最上級のランクで、魔術よりも上にある存在だ。
そしてサーヴァントは、英霊と呼ばれている存在でもある。英霊とは、神話や伝説の中であげた功績が信仰を生み、その信仰をもって人間霊である私たちは精霊の領域にまで押し上げられた人間サイドの守護者だ。
佐々木君にわかりやすく言うと、アーサー王も我々と同じ存在だ。」
「アーチャーさんたちは、死んでいるんですか?」
「ああ……大分前に、もう死んでいる。故に、我々は自分の真名を他者に分からないようにしなくてはならない、弱点がまるわかりになってしまうからな。
そして、我々は、召喚されると7つのクラスに分かれる。
私は弓のサーヴァント、アーチャーだ。」
「それで、俺らの魔力と違いってあるの?」
「君たちの魔力はまず、私たちの魔力は桁が違いすぎし、魔力の回復の仕方が我々の常識では考えられん。
我々が知っている魔力は、自然界にある魔力『マナ』と、術者の体内にある魔力『オド』があるが、魔力である点においてその性質に差はない。自然の一部でしかない人間が単体で生成するオドでは、空間そのものが持っているマナに比べ、その量で到底及びしない。だが君ら、悪魔の集めた魔力は我々、魔術師がもし、使おうとしたら身が滅びる。それくらい君らの魔力は我々と比べると性質が濃すぎる。」
「そうか、もう一個質問いいか?」
「もう、質問はストップさせてもらおう。魔術師は、基本秘匿されている故、これ以上の情報は公開できん。」
「わかった。こちらも、そちらの魔力と違う以上、回復の仕方も違う以上方法も聞いたってしょうがない。」
そう言えばなんで元の姿に、戻っているんですか?
「ああ、町を直したからな。それで魔力切れだよ。
まだ、当分この世界にいるよ」
そうですか。
「んじゃ、俺行くは。
ちーちゃんも、今日バイトだろ。」
「は、はい、真奧さん!」
真奧さんと嬉しそうなちーちゃんを見送ってバイトに行ってしまった。
 では、こちらも帰ろう
「そうだな、マスター」
立とうとするが、体がだるく立てない。
「センパイ、大丈夫ですか?」
 うん、大丈夫だよ。では帰ろう。
恵美さんはいつでもエンテ・イスラに帰れるらしいが真奧さんを、見極めるためこの世界に残るらしい
真奧さんも真奧で、貯めた魔力を壊れた町を直し、町の人々の記憶を操作したため魔力を切らしてしまい、まだまだこの世界にいる。
そうして、どうやら恵美さんも、真奧さんもしばらくはこの世界の日常に戻ったが、また何か起きるだろうと感じている。
 

 

岸波白野、日常を過ごす


「ふは!ふははははは!!どうだ!!何もできず、炎に焼かれる気分は!?
貴様ら、全てこの俺の血肉になるがいい!!!」
「ですから、魔王様」
「さぁ、宴の始まりだ!」
「魔王様!!」
「なんだ、芦屋?」
「お食事は、お静になさってください。周りに迷惑です。」
 今日は桜とアーチャーが遅番なため、みんなで外食をしようと焼肉屋に行ったら、テンションが、魔王モードの時の真奧さんたちを見つけた
 真奧さんに芦屋さんこんばんは
「あれ~白野君、奇遇だね。」
「どうも、先日はご迷惑をおかけました。白野殿」
はい、今日は外食ですか?あと芦屋さん、もう気にしてはいませんよ。
「うん、ほら俺の昇進祝いの外食だよ」
ああ、時間帯責任者になったんでしたね。
「木崎さんがいない時の、店長代理だから嬉しさより、責任感の方が多いけどね」
「御主人様、呼ばれましたよ~」
あ……じゃあ
「うん、またバイトでね~」

キャスターに呼ばれ、席に向かうとアーチャーは座っているがセイバー、キャスター、桜が座らず立っていた。まるでゴゴゴゴっという音が聞こえてきそうな迫力が
どうしたの?
「いえいえ、御主人様。隣にタマモ座っていいでしょうか?」
「ずるいぞ、キャスター!奏者の隣は余と決まっているだろう!!」
「あの、センパイ。私もセンパイの隣がいいのですが……だめですかね?」
くっ!!キャスターは腕に抱き付いてきて豊満なbustを押し付けながら言ってきて、セイバーは強気に見えて涙目で言ってくるし、桜は桜で上目使いをしながら言ってきた。
 ここで選択しなくては、この岸波白野、ヘタレの称号を得てしまうどうする!?

 キャスター
 セイバー
 桜
 ジャンケンで決めたら?(ヘタレでもいい、たくましく育っていけば)

 なんだ?今、頭の中で選択肢が出てきただと?
「いい加減にしないか。
マスター、君が決めないと肉が焼けないだろう」
ああ……ごめんってアーチャー何時の間に頼んでいたんだ!!??
「君らが、喋っている間にな……全く君らは早く座りたまえ、肉の新鮮度が落ちてしまう」
「空気を読めよ、アチャ男」
「全くだ、余すら空気を読んでいるのだぞ」
「それはないです、アーチャーさん」
 これは自分も、庇いきれない。
「何故だ!?私はただ、皆のことを思っただけだったのだが」
アーチャー……時にオカンは、空気を読んだつもりで、読んでないことも多いからね。


そんなこんなで席順は

     セ
ア    岸
キャ   桜

と、なった。結局ジャンケンで決まりキャスターは
「魂がイケメンでないやつの隣はいやぁーー!!」
「いや、それはひどすぎるぞ、キャスター!!」
と叫んで、肉と野菜を焼きながらアーチャーは反論?をしていた。そして隣の二人は、
「あの、センパイ……アーン」
 と肉を口に持ってきたのでパクっと食べると、桜は嬉しそうにしなが自分も野菜を食べ、セイバーは
「奏者よ、余にそのあーんしてもいいんだぞ」
と、もじもじしながら口を開けていたので、あーんをしてあげると
「ぐぬぬ、御主人様。私にもアーンプリ~ズ」
はいはい
「はふ、御主人様の、はふ、美味しい、はふ、です」
うん、狐だから熱いのが苦手なんだ!じゃなきゃ、こんなに妖艶な声になるはずがない
「では、私からあーんですよ。御主人様―」
うん、わかった
「いや、まて。キャスター、マスターは少々肉を食べ過ぎている、野菜を食べたまえ。」
そう言うと自分の皿に野菜を乗っけて、キャスターの行動を止めてしまった。
いや、自分が言うのもなんだが、それはないと思うよ、アーチャー
「なぜだ?いや、私は君や桜君にバランス良く食べて貰おうとしていただけだ。それに君らの体は、成長期だから暴飲暴食は避けなければ」
 うん、言っていることは正しいけど、ほら隣を見てみて。
「ああ、最大の敵は桜さんでも、セイバーさんじゃなかったのですね。倒すべき敵それは、アチャ男!!貴方だったのですね!!」
「いや、なぜそうなる!?」

そうして、今始まる赤き弓兵と狐耳魔術師との戦いが

Coming Soon



「いや、始まらん!!
全く、女性には優しくしろ、と言われているからな。ここは私が、折れよう」
「あら、私を女性扱いですか。
まぁ、アチャ男にされても嬉しくはないのですが、ここはありがとうと言って起きましょう」
うん、じゃあキャスター
「はい。
では改めて、御主人様アーンですよ(ハート)」
「野菜も、食べたまえよ。マスター」
うん。わかった。
そう言えばギルガメッシュにお土産はいいのかな?
「いいらん!
どうせ、買って行っても、文句を言って食わんさ。」
「でも、最近私の作ったお弁当は、食べるようになりましたよ」
なんと!?それは意外だ!
「なんか、見た目は雑種にお似合いだが味は王にふさわしいとかなんとか言って満足そうに食べていましたよ」
「ふむ、確かに桜のお弁当は美味だからな。余も気に入っている!」
「あの、英雄王をも、うならすとは、私の腕をもう超えているな」
「そうですね、桜さんのお弁当はセラフにいた時から美味しいですから、私にも教えてください。」
「はい、いいですけど、しばらくはお店が忙しいですからもうちょっと先ですかね。」
ん?どうしたの?
「そうですね、最近ここらへんで工事があるので毎日100食、作らないといけないので……」
それはすごいね、桜
自分は、真奧さんみたいに昇進もしていないし、男として情けない……
「大丈夫ですよ。センパイはいずれ大物になります」
うん、励ましているのだろうけど、なんかヒモ男に言うセリフに聞こえるのは自分だけだろうか?
「なら、将来的には一緒に夫婦でお弁当屋はどうでしょうか?」
 それは、それでいいかもしれない。桜と二人でお弁当屋か……きっと、桜印のお弁当だ、繁盛して、忙しいかもしれないが、きっと桜の笑顔を見ながらやっていけば楽しいかもしれない。
「いや、奏者よ。余は会社を起こし、将来的にはギルガメッシュの会社すら超えるつもりだ!奏者には余の秘書になってもらい余を支えてほしいのだが……」
それも、いいかもしれない。セイバーなら浮き沈みは、激しいだろうがその分自分が支えて、知らない世界を見ることも多いだろう。そう考えてみるとセイバーと働いてみるのも楽しそうだ。
「いやいや、御主人様。将来的には御主人様は一人で、外に働かなくてはなりませんよ。
ですが、家に帰れば私がいて、家事はすべてやりますので安心して外で仕事をしてください」
そうか、キャスターが家に入れば、家のことは安心して外で、はたらくことができる。これは、みんなとの生活は自分にはもったいないくらい楽しそうだ。自分はこの様な生活を望んでいたのかもしれない。小さいけど、幸せな生活。だけど今このみんなでの生活も手放したくない。三人には申し訳ないがもう少しだけ、この生活を続けさせてほしい。

「全く君は、大変だな。私よりも酷い状態だな」
そう言えば、アーチャーは記憶の一部破損していたのに、自分より酷いのかわかるの?
「いや、君よりも酷い状況なのは、ラノベの主人公ぐらいなものさ」
いや、クールに言っているけどアーチャーって、ラノベ読むの!?


「さて、帰るとしよう、私たちは明日も忙しいからな」
「そうですね、アーチャーさん」
立ち上がると、真奧さんと芦屋さんはもうすでに帰ったらしく、座っていた席には知らない人が座っている。
「では行くとするかの奏者よ!!」
セイバーが右腕に抱き付いてくると左腕にはキャスターが抱き付いてきた
「正妻は、私の座ですよ。セイバーさん!!」
「なら……私も!!」
むにゅ、と柔らかい感覚が背中に……まさか、桜
「はい……ちょっと大胆でしたかね?」
うん……でも嬉しいな
「くっ!ぬかった!背中の方が奏者にあたる面積は大きかった!」
「桜さん……意外と大胆ですね……御主人様――!私も、大きいですよ」


こうして日常は、過ぎって行く。
 

 

アーチャー、勇者、襲われる



全く、セイバーとキャスターがCMでやっていたコンビニスイーツが食べなくなるとは。仕事帰りだと言うのに。それでも行ってしまう私もどうかと思うが。
「あれ、アーチャーさん?」
「これは、遊佐君。仕事の帰りかね?」
「はい。夕飯を買いに来ました。」
「私は、セイバーやキャスターに頼まれてな。コンビニのデザートを買いに来た。」
ため息まじりで遊佐君に言うと、よく来ているのかすぐ選びレジに並んだ。私の早く帰るとしよう。そうして、遊佐君が買い終わり私に軽く会釈をして帰ろうとすると
 ガタン!!と言う音が響いた。私は反射的に闘うことを考えた。何故なら、コンビニ強盗なら自動ドアに突っこんでは行かない。つまりこれは自動ドワを知らないもの。つまり、エンテ・イスラから来た者の可能性が高い。
「なんすかいまの!?」
 レジにいたバイトの若い男が、遊佐君に聞いてきた、
「お客様、大丈夫すか?」
そう言って遊佐君のそばに行くと
「危ない!!」
そう言って、片手で突き飛ばし、遊佐君の聖法気と呼ばれる剣をだし斬りつけた。
「私も、闘おう。トレース・オン!」
 そう言うと、私はコンビニから出ると、すぐ使い慣れた干将・莫耶を投影し、遊佐君が斬り飛ばしたエンテ・イスラからの、刺客だと思われる者の方へ刃を向けると、すでにそこにはいなかった。そうして、遊佐君がコンビニから出ると紫色の魔弾が飛んできた。
 それを私たちは剣で弾くと、近くにあった車の影から、紫色に光るのを見つけた。そうして、パーキングエリアに止まっている車の影から現れた人物は黒いパーカー、マスク、帽子と肌が出ている所は目と口だけで巨大な鎌を持っている人物が現れた。
「人間か悪魔か、知らないけどこんな人目がつく場所で襲ってくるなんて、どういうつもりかしら。」
「全くだ、エンテ・イスラの人々はそれほど無礼なのか?あ……いや、遊佐君には失礼な発言だったな、撤回しよう。」
 ふむ、皮肉にもだんまりのようだ。なら捕まえて、尋問といくとしよう。
 私と遊佐君、同時に走り出す。先鋒は、遊佐君で、止まっている車を踏み台にし、飛び上がり、奴に斬りかかった。そして隙ができた瞬間、遊佐君が相手に蹴りを入れて倒れる相手に斬りかかるが、大鎌により防御される。この覆面男、やるな。だが、どこか人間ではない気がする。奴は何者だ? 私がそう考えた瞬間、奴の目から紫色のビームが遊佐君に目がけて飛び出した。
「え!?」
 奴から出た閃光を聖剣で薙ぎ払った瞬間、遊佐君の聖剣がナイフサイズの、大きさになってしまった。そして、困惑遊佐君を、敵は逃さなかった、連射速度は大したことはない、この速度ならかわせるが、あえて私は自分の武器で薙ぎ払ってみた。そうすると、私の投影した、武器は何も変わらなかった。敵もそれに気づいたのか、距離を取ったが、その時オレンジ色のボールが敵に当たると、敵が後ろを振り向く、そうすると、敵は振り向くと、先ほど、遊佐君に投げ飛ばされたコンビニの店員が、防犯用のカラーボールを投げている。それが大鎌を持っている奴の目に当たった。目にペイントが入ったのか、片目を抑えながら、まるでコンビニ強盗を失敗し、逃げているようだ。
「えー……」
 遊佐君は思わず、ガッカリした声を出していた。私は考えていた、奴は明らかに遊佐君を狙えていた。マスターの所には、真奧君がいる。危ないかもしれない。

一方そのころマグロナルドは……

「岸波君!!」
 バイト先のマグロナルドにつくと、いきなりちーちゃんに首根っこを掴まえられ激しく揺らされた。
「大変なんですよ!!真奧さんが……真奧さんが!?」
 真奧さんが、どうかしたの?あとお願いだから、揺らさないで!?
「真奧さんが、お弁当持って来たんですよ!!」
 いや、芦屋さんなら食費や真奧さんの健康を考えてお弁当にしたんじゃないの?
「ハート付きだったんです!あれは……あれは、絶対女の子が、二段重ねで!!」
 一回落ち着こう!?あと揺らすのをやめて!?
 話はこうだ、先ほどの休憩の時に、夕飯に真奧さんのアパートに隣の人が入ったらしく、その人からお弁当をもらったらしく、まるでおせちのようなお弁当だったらしく、ハートマークがあったらしい。
「あの、明日………見に行きたいのですけど!岸波君もついて行ってもらって構いませんよね!!」
うん。明日は午後からだし午前中なら大丈夫だけど……
「なら!!お願いします」
 そわそわしながら、仕事に戻るちーちゃんを見ていたら後ろからこのマクドナルドの店長をしている木崎さんが話かけてきた。
「ふむ、きー君」
あ、木崎さんおはようございます。どうかしましたか?
「ああ……先ほどから、ちーちゃんが、騒がしいからな。明日から私は忙しい時に不在になるし、それに明日、センタッキーがリニューアルオープンする。まー君に任せてはいるが、少し不安だ。そこできー君はできたら、まー君の補佐を頼みたいんだけど」
 それは、大丈夫ですよ。
「では頼む。まー君ときー君のような優秀なバイトがいると私も安心できるが、きー君は未成年だから、遅番は任せることはできないのが残念だ」
いや、真奧さんはともかく自分はあんまり。
「そう、謙遜しなくてもいい。きー君は優秀だよ。将来的にマグロナルドで正社員として働くことになっても、私は安心できるよ。」
ここまで木崎さんに言われると、素直に嬉しい。
「では、バイトにもどりたまえ」
はい。
そうして、バイトが終わり帰ると、アーチャーがセイバーとキャスターに攻められて、その姿をオロオロしながら桜がどうやって止めようかと、迷っていた。
「お使いもできないんですかこの正義の味方さん(笑)は?」
「……」
やめてあげて!!アーチャーのライフは0だよ!?どれだけ攻めていたのかわからないが、アーチャーは俯きながら堪えていた。

次の日

「つまり自信がないのね……」
「だって負けたら立ち上がれないじゃないですか……だって、もしかしたら桜さん並のお弁当かもしれないですよ!?」
 朝になり、目が覚めたら携帯電話にちーちゃんから着信があり、とりあえず桜をバイト先に送るため、桜と一緒に魔王城に行ったら恵美さんとちーちゃんが待っていた。
「もしかした、お弁当に毒が入っているかもしれませんし」
「エンテ・イスラからの刺客ならもう真奧達はやられているわ」
「でも遊佐さんは、真奧さんになら手貸してくれるんですよね!?」
「確かに言ったけど……私たちを理由しなくてもいいわよ」
うん……ちーちゃん。自信もちなよ。
「は……はい」
そうして、ちーちゃんがチャイムを鳴らすと
「はい。ただいま」
そうして、扉から出てきたのは和服を着ていた小柄な女性だった。
「おや、貞夫殿。客人が」
「さささっさっささっさささ貞夫さ貞夫?」
ちーちゃんが壊れた!?帰ってこい!!ちーちゃん!?
「佐々木さん、大丈夫ですか!?」
「千穂ちゃんしっかり!?」